神の家か、悪魔の住処か 郊外に佇む、苔に埋もれる石造りの建物
かつては神に縋る人々が訪れていたのであろうが、今は朽ち果て、どのような神に祈りを捧げていたのかすら定かではない
墓標と枯れ木の間を吹き抜ける風と、稀に訪れた者が枯れ枝を踏み折る音以外、何も聞こえはしない…はずだった

最近、近辺でこんな噂が流れているという
「夜中に、幼い子供のものらしき鼻歌が聴こえてくる」
「教会の塔の上を異常な数の蝙蝠が舞っていたが、近付くと音も無く一瞬で消えた」
「その塔の屋根に子供が腰掛けていて、こちらを見下ろしていた」

噂の真偽を確かめたくば、歩を進めるといい
ここの主である神は、もういない
誰も、あなたを咎めはしないのだから

※イラスト完成すれば団員募集するかも