｢当店におけるルールは簡単。
酒も遊びも程度を守る。酒は飲んでも飲まれるな、それは遊びも同じこと。
共にテーブルを囲んだ隣人も気持ち良くなれるように。
適量を見極められないなら大人の助言に耳を傾けなさい。
聞き分けの無いお子様は葡萄酒の樽に詰めてしまうよ？｣

《雰囲気》
小綺麗だが内装や調度品には年季が入っており、木と酒の匂いが染み付いている。
出入口から見て、奥に長い直方体の空間。
窓は出入口側の壁のみ。
厨房側は昼間でも薄暗いため、ランプが灯されている。
椅子で囲んだ丸テーブルが六つ程、やや左寄りに等間隔で並び、空いたスペースは簡易ステージとして一段高くなっている。
客で賑わう時間帯は、従業員が席の間を縫うように動く必要がある程度には狭い。