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地下訓練所

精霊疎通資料


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https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/1024

 人質や魔種の事を問い掛けていたポテトは「わかった、ありがとう」と小さく頷く。この場所に訪れた自分たち以外の人間を知らないかと問い掛ければ、海の精霊たちは『ここにはたくさんいる』と答えたのだそうだ。
「沢山いるというのは古代都市に元々居た人々の事かな?」
「そうだろうよ。死者の安寧を奪って弄んでるクソ女が此処で遊んでやがるんだからな」
 苛立ったようにぼやくゲオルグにポテトは頬を掻く。確かに、彼の云う通りの存在がこの周辺で遊んでいる。
 方位磁石を元に動くココロはずるりと現れる屍骸たちから息を潜め、事なきを得んと仲間達へと視線を送る。



https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/944

「『蠢く森林』って、本当に森がモンスターなんだ」
「それよりも早く仕事を終わらせないと……牧場とか二足歩行の牛とかはどうでもいいですが、終わったら依頼完遂を『お兄ちゃん』に褒めて貰ってご褒美貰うんですから!」
「ブレない……」
 謎のフラグが立っている由奈はブレない。
 しかしこうして目の前に脅威がある物を放置するのもまた忍びない話だった。
 ドラマは眼前の大樹へ手を伸ばした。
(私のお話、どうか聞いて下さい)
 語りかけるドラマは目を閉じる。
 通わされる『声』は変わらず雑音に似た曖昧な意思しか感じられないのだが、それが拒絶ではない事はわかっていた。
 彼女が知る由も無い事だが――この活きる森の本質は、精霊の類だったのだ。旅人に持ち込まれた古き森の妖精が発芽し、成長した姿である。
(あの牧場には……)
 これが、もしも意思の疎通に見せかけた謀略の類だったなら即座に戦闘となっていたかもしれない。
 が、これもまた偶然。森の者はドラマにそのつもりがないことを理解した。

旅人に持ち込まれた妖精……

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