どんな行動をしたかの記録。
記録は大事よね？

（スミス・カタナスキー氏の幸福な一日/通常/ヤツェク）
　改良を重ねたロートヴァインはおれと何度も窮地を共にしてきた自慢の相棒だ。無論接続している人工知能のE-Aもだが。それを褒められるというのは悪い気はしない。好事家という生き物はこんなものだろう。よく見た。武器を舐めて味を確かめるのが趣味の奴もいた。略奪しないだけマシなくらいだ。というわけで今回の依頼の目標は依頼人を喜ばせること！　分かりやすい。いいもんだ。
　とはいえ、武器が本体の紫電が妙に目をつけられると戦いにくい。目を引くためにおれが囮になる。具体的には武器を見せびらかしながら過去の冒険を語り、宇宙にある様々な武器――生命エネルギーを啜る剣とか攻撃用触手の生えた鎧とか、好きだろう？――について語り、いざとなったらE-Aに銃越しで喋らせる。「私に調教された動物の如く芸をさせるとは、よっぽど暇なのだねヤツェク君」とか言いそうだが知らん。
　で、カカシ。どうせ依頼主が武器の実演を見たくてこの道を選んだんだろうが奴が怪我をしたら大事だ。手数で動きを阻害しよう。作戦はスナイパーアイ後逃さじの雨をスタイリッシュに撃ち続ける。天井があるので射角低め。麻痺束縛が入ったら、別集団に撃つ。AP切れしたら曲芸射撃を様々な相手にぶち込み恍惚をかける。とにかくスタイリッシュな動きでカタナスキーのポイントを稼ぐ。彼に纏わりつかれたら逃走で間合いを取る。
　魅せるだけ魅せて幸せな一日にしようじゃないか。