どんな行動をしたかの記録。
記録は大事よね？

（＜天之四霊＞東緑龍夢/通常/ヤツェク）
おれが示したいのは互いに違う人格を持つ奴らが、強い奴も弱い奴も性別年齢人種、それぞれ違うなりに生きていける世界だ。風通しのいい（物品も、文化も思想も）国だ。カムイグラはおれの好みからすれば閉鎖的だ。
だから、カムイグラを商業豊かな国にする。交易都市になれればいい感じだな。
もちろん、自給自足できるだけの食料や資源は確保しておくし、軍も準備する。自由に動ける冒険者の育成も重要だ。貧富の差は国でサポートする。若い奴らには飯と学問の機会を与える。腹が膨れて考える頭を持てば、ひがみあったり、内輪もめなんぞ考えんもんだ。
商業が豊かであれば様々な国との交流も豊かになる。そして何より、人の流れが多ければ、様々な視点も入って来る。様々な文化も入って来る。混沌の中の調和。それこそがおれの国の武器だ。外からトラブルも来るだろうが、どうせ門戸閉じていてもトラブルは起きる。違うか？
他民族とは戦になる前に懐柔を。敵は素早く倒せ、しかし、友と潜在的な友を不注意で敵にするなかれだ。
悪妖怪や魔種との戦いは、友好国や組織と手を組んで行う。貸し借りは出来るがかまわん。悪への対抗手段は昔から手を組むことだって物語にもあるだろう？

理想の国、って奴には作る奴の心のありようが全部映されてしまうもんだ。
おれは学問も食事もろくに得られなかった、辺境惑星の鉱山で働く細腕の少年だったおれを、孤独なガキを。たとえ夢でも増やしたくないのだ。