どんな行動をしたかの記録。
記録は大事よね？

（かっこよく技名を叫ぼうぜ！/ライブノベル/ヤツェク）
　おれの居た銀河には、様々な格好いい英雄や悪党が綺羅星のようにいた。一本通した生き様で語り、イカした台詞と必殺の一撃で魂まで撃ち抜く。必殺技名という文化とはちょいと違うかもしれないが、似たような物だろう。
　件の勇者には人生の先達として粋を教えつつ、麗しの魔王の心も、頂戴していくとするか。「勇者と戦った末に芽生える恋心とかに憧れている」可愛いもんだ。

　まずはムードが必要だ。「少々とうはたってるが、おれはアンタを退屈させるつもりはないさ――さあ、踊ろうか！」等と前口上を述べながら、ギターで『勇壮のマーチ』を演奏。テンポを上げてスタイリッシュな決戦を演出。皆も盛り上げる。BGMなのでここでは必殺技名は叫ばない。
　味方が入らない位置に魔王が孤立していたら、『悪を許さぬ流れ者のブルース（ディスペアー・ブルー）』
　味方がを巻き込みそうだったら、『銀河を駆ける青い疾風（ウィンドカッター）』で追い詰める。
　近づいてきたら『キスの時間にはまだ早い（衝術）』で味方に有利な場所にすっ飛ばす。

　とにかく粋にスタイリッシュに、だ。そういう勇者がいてもいいだろう？

　魔王が倒された後万が一息があったら、処遇に関しては、勇者と他の面子に頼むとしよう。
　おれは彼女を飲みに誘うか――さて、悪い女も強い女も、嫌いじゃないのでね！
　息がなかったならば、弔おう。最高の酒とバラの花を忘れずに、な。
（アドリブ歓迎）