機械的なコンソール、空中に浮かぶデジタル的なディスプレイ……未来的な光景がそこには広がっている。

そして、その中央――本来、艦長が座るべき一段高い席の横には、中性的な顔立ちの人物がいた。

「当艦『オリオン級宇宙戦艦弐番艦 ベテルギウス』へようこそ。貴官の来訪を歓迎するのであります。」

誰が離すか、生贄……じゃなくて、身代わり……でもなくて。
えーと……兎に角、何でもいい。逃がしはせぬぞぉ！（くそみたいな事をほざいてる）

あと、そこの小僧も！
此処にいる時点で逃げられはせぬからな！
（あくどい笑みを浮かべ、ゆらりと顔を向ける）