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ギルドスレッド

白亜の孤児院

▼群青色の日記帳

群青色をした日記帳。
鍵がかかった机の引き出しに入っていることもあれば、その辺に無造作に置かれていることもある。

どうやら、普段は持ち歩いていることが多いようだ。

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必要最低限の物は、運び込めただろうか。
これからは、ここを拠点にして、この世界のことを知っていこう。

それにしても、ちょうど空いていた物件が、もともとは孤児院だったなんて。一体、何の因果だろう。養護施設にいた頃のことを思い出す。
そういえば、あの施設の名前は何といっただろう。

……だめだ。思い出せない。
街の花屋で、不思議と目を引く花があった。

――カランコエ。別名、ベニベンケイ。
この花を見ていると、どうしてか、胸が締めつけられるような気になる。切ないようで、苦しいようで、それでも、いとおしいと、そう感じる。

これもきっと、記憶の断片なのだろうと思う。
鉢植えを買ってきたけれど、育てている内に、何かを思い出せるだろうか。……思い出せると、いい。
昨日、思い出したことが、ひとつある。
カランコエの花言葉。

――「小さな幸せ」「幸福を告げる」「たくさんの小さな思い出」、そして……「あなたを守る」。

思い出したとき、どうしてか、心臓の辺りがひどく痛んだ。
ポケットに鎮痛剤があったのを思い出して飲んだら、少し落ち着いたけれど……思えば、どうして、そんな物を持っていたのだろう。

それに、この花を贈られるくらいなら、誰かに贈りたいと、そう思ったのは――無性に、泣きたくなったのは――
ここへ来たときのことを、夢にみた。
『ゆりかご』と名乗る、誰かとの夢。どうしても、思い出すことのできない、だれか。

思い出せないことが、もどかしいのに、どこかで安心しているような気もする。
……まるで、思い出してしまったら、また、いなくなってしまうような、そんな――

…………〝また〟?
(夢の内容と思しきことが記されている)
https://rev1.reversion.jp/scenario/ssdetail/894

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