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ギルドスレッド

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街のどこかの寝床

【PPP5周年記念SS置き場】

PPP5周年、おめでとうございます!
こちらは氷雀のNM2周年も兼ねたFASS企画にて作成したものになります。
概要は以下(Twitter)へ。
https://twitter.com/hijack_nm/status/1542929136632868865?s=21&t=rkJPsCA7L9vQKG3PvDv0RA
8月いっぱいまで希望者の募集は継続しておりますので、ツイートの内容をご確認の上、気軽にお声がけください!

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キャラクターID
◆トスト・クェント(p3p009132)様
◇イメージ
ピンナップ:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/40831

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【こもれびより】


 ——ゆるり、ゆるり、発条の切れかけた頭で考える。
 しあわせが詰まったお腹を抱え、ひと思いに転がり込むなら?
 たとえば、あたたかな風に揺れるお気に入りのハンモック。
 お供は読みかけの本を数冊と冷たいグリーンミントティーがいい。
 摘みたてのペパーミントにお湯を注ぐ。
 煎茶の茶葉と一緒に濃いめに出るまで蒸らしたら氷たっぷりのグラスの中へ。
 今日は蜂蜜も入れようか、と淡い緑に金色をひと掬い。
 くるりと混ぜたままのティースプーンで、お行儀悪く味見をすれば——
「……っはぁ、おいしい」
 ——思わず漏れる涼やかなミントの吐息。
 すぅっと駆け抜けた先、煎茶の甘みは蜂蜜と出逢ってまろやかに。
「いい日だね、イルーシュカ」
 隣で光合成する蔦の葉に囁けば、からりと氷が代わりに鳴いた。
 そんなことが楽しくなるくらいに微睡みはすぐ側にある。
 だからもう、木々の音色を子守唄にすべてを委ねてしまおう。
 ゆるり、ゆるり、発条は寝息の海に沈んで消えた——

 ̄ ̄ ̄ ̄

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