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街のどこかの寝床

【PPP4周年記念SS置き場】

氷雀NM登録1周年も込みでTwitterで募集し、書かせていただいたものです。
概要等はこちら↓
https://twitter.com/hijack_nm/status/1416724516902899716?s=21
希望者があれば8月いっぱいまで随時追加していきます。

まだまだ盛り上がるPPPに1PLとしても、NMとしても、楽しんで関わっていけたらなと思います!
4周年、おめでとうございます!

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キーワード
キャラクターID
◆辻岡 真(p3p004665)様
◇イメージ
BU:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/16385
◇同行
境界案内人・Wächter

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【本の海で巡り会う】


「……おっと、こんなトコまでお客さんとは珍しいネ☆」
 境界図書館の何処かの端。正確には端など無いのかもしれないが、奥まっていて行き止まりなら端は端。そんな本棚の隙間の邂逅だった。
「そういうあなたは休憩かい、境界案内人さん? どうもお仕事中には見えないよ」
 大きなライオンに深く埋もれて笑う少年は、気にしないどころか側の椅子の座面を叩きすらした。
「話し相手なら他を当たってと言いたいところだけれど、偶然の再会も旅の醍醐味だしね」
「覚えててくれたとは光栄だねぇ。一度会ったっきりだからサ、辻岡 真サン?」
 そこはお互い様だよ、と荷を下ろした青年・真の表情は陰になって窺えない。
「してやられた相手の顔は、忘れやしないさ……ふふ、冗談だよ。随分と楽しませてもらったからね」
 黒い瞳に揺らいだ焔は瞬きの合間に消え、椅子に腰掛け、背凭れに頬杖をつく頃には言葉通り愉快そうに細められているだけだった。
「そうそう、この間、あなたに似た繋ぎ姿の子に案内されたんだけれど」
「あー、紫の猫耳ならLächeln(レッヘン)カナ?」
「ふぅん。それじゃあ、あなたの名前は?」
 おや、と少年は考える。確かに積極的に名乗ることはしていなかった。
「Wächter(ヴェヒター)だよ、真サン。改めてヨロシク?」
 所詮、偽名だけれど。わざわざ言わずとも恐らく彼は理解しただろう。この数分で少年・Wächterの中にはそんな不思議な信頼が生まれていた。これなら有意義なサボタージュになりそうだ、と。

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