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泡沫日記

【RP】花のない廃墟

霧雨の降る日。傘はあってもなくてもいい。
草木たちには丁度いい天気だろう。

少年とも少女とも言い難い姿の獣は独り、
いつものようにぼんやり外を眺めていた。

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どういう風に強くなりたいかかぁ。ンー……あんま大義名分はないんだよな。この広い世界をたくさん見て回って、気分よく誰かを助けてさ。そうやって誰かの心に残りたいだけなのかも。ホント、そんだけなんだ。悪いやつをぶっとばして、渡り鳥みたいに世界を回りたいだけ。 (その途中で目立てるんならこの上ないよなと、ざっくばらんに、リトに向けて笑う)

そりゃどうも。血の色の火だから、綺麗なんて言ってもらえるとは思わなかった。 (チックの言葉に目を細めて) 足しになりゃいいが。ほれ。 (ガントレットをがちんと合わせて、口の中で詠唱をころがし、すっと手を差し向けた。こおお、と音を立てて籠手から熱風が吹き出す。チックに向けてそよぐ温風)

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