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ギルドスレッド

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ガレージD76

元の世界の話

ま、昔の思い出って奴だ。
俺の世界には『想起』って力があるんだが
これはこの世界のギフトみたいに程度の差はあれ誰もが持ってる力なんだ。

・想起の力とは?
呼んで時の如くイメージを具現化する力だな
大半の奴は生活に必要な道具の生成や水、一部の無機物の生成って感じで玉蝉の奴(俺の関係者)みたいな例外を除いて生物や高度過ぎるシステムの再現ってのは難しいんだ。
玉蝉の奴が研究されたおかげでものの仕組みを理解している事やそれに対して強い思いを持っている事が条件らしいぜ。
俺も例外範疇らしくて兵器やそれに類いする高度な武器を想起出来ちまうもんだからいいように使われたぜ……

・どうして想起の力は生まれたのか
この想起って力を世界に齎したのは「グランドマスター」って言われる世界を裏で牛耳っていた犯罪者だぜ。
そいつは自分の手下を世界中にばら撒いて社会の表向きの指導者として擁立してあれこれと想起の力を広げたりうちの世界の人間の進化を促してたみてぇだが何をしたかったのか今となっちゃ不明だな。
だってグランドマスターをぶっ殺したのはこの俺だからよ!
俺とあいつはちょっとした因縁があったもんでな。
そのおかげで世界を牛耳っていた悪党倒したのに俺ぁ英雄どころか危険因子として冷凍刑にされちまったのさ……
懲役は1億と5千年、無理だろこれ。
ついてねぇったらありゃしねぇ。

・そんなうちの世界
想起の力で文明は発展しまくって、混沌で言う練達なんて軽く超える程度に文明は発達して巨大ロボット兵器や自律したアンドロイドなんかもバンバン現役で稼働してるぜ
強い奴は大抵自前の想起で自衛できるから
俺みたいに想起を戦闘に使えるくせに鍛えた戦闘技術持ってる奴はそんなにいなかったな……。
想起のタイプは大雑把に

・ノーマル
生活に必要な簡易な道具や水みたいな必需品を生成出来る
殆どの奴はこれだぜ

・ハイエンド
ノーマルの上位互換でノーマルの出来ることをより優れた形でやれる、結構レアだぜ

・スミス
職人だぜ、ハイエンドに似てるが機構そのものを作るってほどではなくて部品や修復に特化した連中だぜ
ハイエンドよりはレアじゃねぇがこいつらのおかげで俺の世界の文明は発展と維持されてるから重宝してるぜ
燃料とか作れるやつもたまーにいる。
そんなのはハイエンドレアとか言われて存在が資源扱いで待遇が極めて良いか資源として幽閉されちまったりするな……

・イレギュラー
玉蝉や俺みたいに普通想起不可能な高度なシステムや生物を生成して操ったり行使する、人間災害みてぇな連中だぜ
特に一番やばい数名は概念の行使と破壊をしやがるから格が違う。

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・九頭竜公社
公なのか営利なのかはっきりしねぇ企業だぜ。
元はグランドマスターの手下だったがそこの代表の息子と手を組んで乗っ取ってやってからは
俺の心強いバックになってくれたぜ、とはいえ俺が冷凍刑にされる時はどうしようもなかったらしいが冷凍刑になってからもたまに起こされる時は決まってこっからの依頼だったな。
なんだかんだで俺の減刑にずっと手を尽くしてくれたみたいで感謝はしてるぜ。
グランドマスターの死後は世界の衣食住から兵器まで最大シェアの大企業として活躍してるみてぇで俺もそこの製品パクったりさせて貰ってるぜ。
とはいえもう関わることもねぇから思う存分ぱくっとくぜ。

・戦争
九頭龍公社を乗っ取った後に顕在化したグランドマスターの勢力との戦争だぜ。
題目としてはチンケだが奴さんの支配に抗うって感じだな。
俺としちゃあの野郎を思い切りぶん殴れりゃそれで良かったから相乗りする形になっちまったな。
自由を求めてなんて聞こえはいいが自由なんぞ個人で幾らでも持てるもんだ。
その辺の考え方はグランドマスターの奴と同じだったから俺ぁ誰かのためにあいつを倒すって感じじゃ無かったな。奴さんから最後に言われた言葉は「お互いの身勝手から始まった喧嘩だ、最後は俺達だけで決着をつけよう」だったっけな。
奴さんを倒して世界はよりよくなったのかね、その辺考えると奴がやってた統治は自由じゃなかったが飢えて苦しむ奴も少なかったし極端な経済格差はなかったし俺が冷凍冬眠後に見た未来は逆になっちまってちっとセンチメンタルになっちまったな。
管理された世界より自由を望んだのは全員のはずだってのによ……

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