ただの蝉ならまだ風情があったものを。
視覚にも聴覚にも有害、では処分も納得です。
というか故郷のあまり多くないいい記憶がコレで上書きされるのは容赦できません。
とはいえ、夏の日に屋外で一日仕事とは、実務もなかなか大変ですね。
ここは元後方勤務として、労働環境を整える方に回りましょうか。


まずは手持ちの幌馬車に水や塩飴を積み込み、移動拠点とします。
水樽には永久氷樹の腕輪を洗って清潔な袋に入れたものを放り込み、
適温に冷やしておきます。

次に【練達上位式】を用いて作成した鳥型の式に
海洋首都リッツパーク南西部の街路樹上を飛び回らせ、
ミ゛を見つけたならば高く飛んで宙返りをして知らせるよう指示します。

発見の報あればそこへ拠点ごと移動し、ミ゛と４０ｍ離れた場所にて待機。
戦闘が終われば皆様を再び馬車に乗せ、次のミ゛のもとへ向かいます。
移動中は幌の日陰と移動による風で涼むこともできますし
水などの補給もできるでしょう。食料は干し肉くらいしかありませんが。

運河などの対岸にいて攻撃が届かない、という場合に備え
小型船も用意しておきますが、こちらは使わなければそれで。

471/600字
攻撃関係書いてませんので付け足しも可能