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名前:『冥府の運び手』ケルベロス
種族:旅人(ウォーカー)
性別:不明(外見は男性だが概念が形を持った存在なので厳密な性別はない)
年齢(或いは外見年齢):見た目18歳
一人称:俺
二人称:名前で呼び捨て、またはお前
口調:だね、だよ、かい?
特徴:人狼種特有の狼のような耳と尻尾。身の丈ほどある大きな鎌。
設定:誰もが一度は思っただろう。どうして自分がこんな目に?と。
そしてこうも思った。あいつらにやり返したいと。

痛めつけられ、虐められ、物以下の扱いを受けた人狼の恨み、怒り、やり返したいという思いが世界を超えて形を持った存在。
リュコスたちの兄代わりであった“ライカン”と同じ外見をしているが本人ではない。
ライカンと同じ姿をしているのは、ライカンの“兄弟”であるリュコスたちがケルベロスを生み出した大元だからである。
兄弟たちの「やり返したい」という怒りを、兄弟のまとめ役であったライカンに委託した存在がケルベロス。
繋がれた鎖は引きちぎるどころか消去し、大きな得物を振り回して悪いやつの命を刈り取る。
虐げられた小さな子供たちが考えた「みんなのために戦ってくれるかっこいいヒーロー」の具現化。
その歪んだ結実。

まともな人間性はなく復讐の代行者としての面が強い。
罪も罪を犯す罪人も許さず、罪を犯した者であれば子供であろうが容赦なく断罪する。
ただしライカンが人狼であったせいか、イヌ科動物のブルーブラッドもしくは旅人への対応は甘い。ライカンとしての人格が出ているかのように優しく紳士的。
しかし“裁き”を邪魔するのであれば話は別。
敵対者には容赦なく鎌を振るうだろう。擁護した以上、同じ罪を肯定する罪人なのだから。

現在は誰にも制御されず“罪人”を散発的に狩り続けている。
特に彼にとって“罪人”の臭いが強いのか、アドラステイア近郊で目撃情報が多発している。
“兄弟”たちと同年代の子供すらその手にかけながら。

「安心して。怖いのも痛いのも、全部僕が殺すから。もう誰も君を傷つけないよ」
「……君は、罪人を庇うのか?」


リュコスは怒る事はなく、泣いて我慢する事は方を選んだが本当にリュコスに恨みはなかったのだろうか?
リュコスの秘めたる感情の具現化がケルベロスであれば、それは残酷な真実となってしまうだろう。

イラスト:https://rev1.reversion.jp/illust/illust/38256

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