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ギャザリング・キャッスル

PPP4周年Twitter投稿作品投下スレ

ここはPPP4周年をお祝いするSS作品を投下していくメタスレッドです。
もうギルドが出来てから1年以上ですよすごくないです??

投稿可能文字数上限が1000文字であることを生かして、1000字で完結するSSを投下していきましょう。
投下出来たら、右上の日付ボタンを押して発言を抽出してください。
そしてそのページのURLをTwitterにハッシュタグを付けてツイートすればOKです。
なお、SSの内容は問わない模様です。
公序良俗に引っ掛からない範囲とはなりますが、好きに書き連ねればそれがあなたの愛です。誇りましょう。

ギルド外からの投稿も大歓迎のはずです!
みんなでPPPを盛り上げましょう!

参考:https://rev1.reversion.jp/page/4rd_ani

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『四周年、そして彼にとっては』

「そっか、そうだよね。もうそろそろ――四周年なんだねー」

 幻想の街並みをそう呟きながら闊歩し買い物に勤しんでいるのはイレギュラーズの一人、冒険者のカインだった。
 彼の言葉通り、もう後数日もあればかの『大召喚の日』、特異運命座標イレギュラーズが大量に現れる様になったその日から四周年となる。
 パンドラ――運命逆転力は勿論、それがなくとも、数多のイレギュラーズ達がこの世界に齎した恩恵は非常に大きい。
 国の境なく、全ての国家がイレギュラーズに対して大なり小なり多くの恩義を感じているだろう。
 そんな事もあり、こうして毎年多くの国家の大都市で周年記念を祝す祭典が開かれる事となっており、その準備の喧騒を感じ取っても居たのだが――

「僕が言うのも何だけど、本当にイレギュラーズは凄い、って事だね!」

 実際の所、カインはイレギュラーズとしては未だに新参、若者で……この混沌世界に召喚されたのはほんの一年前だったりする。
 だから、イレギュラーズが成した数々の偉業、功績の多くには彼は含まれない。多くが、彼が召喚されるより前の出来事なのだから当然だ。
 カイン自身は『時代遡行装置アーカーシャ』でどの様な事件があったのか、それらがどの様に解決されていったのか等の概要は知っている。
 しかし、追体験したそれが当時のイレギュラーズ達の実体験とは全く違う、と言う事も彼は理解している。
 焦燥、熱狂、激情、不安、覚悟、希望――それらを、“乗り越えた先に居る未来”、即ち現在の自分達とは……やはり、それは余りにも違う物だ。

 それを承知し、そして納得している。
 故に、イレギュラーズとして自らも括られて祝われるであろうという事に若干の面映ゆい気持ちがあるのも確かだった。

 そして。
 それ以上に――

「つまり、もう一年、一周年って事だね。本当あっという間だったねぇ」 

 彼、彼ら自身の一周年を誇らしい、と感じる自分が居るのも嘘ではないのだった。

 カインや、彼が主に所属するギルドであるギャザリング・キャッスルの面々が召喚されたのは同時期、今からほぼ一年とちょっと前なのである。
 当時は召喚されたばかりで『レベル1』の完全な新人イレギュラーズだった彼らが、直後にイレギュラーズの中でも有数の大戦だった決戦に連れていかれたのだ。
 今思い返せば納得も出来るが、当時は本当に苦労した物だ、としみじみ思う。

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