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ギャザリング・キャッスル

【PPP3周年】Twitter投稿作品投下スレ【おめでとう】

ここはPPP3周年をお祝いするSS作品を投下していくメタスレッドです。

投稿可能文字数上限が1000文字であることを生かして、1000字で完結するSSを投下していきましょう。
投下出来たら、右上の日付ボタンを押して発言を抽出してください。
そしてそのページのURLをTwitterにハッシュタグを付けてツイートすればOKです。
なお、SSの内容は問わない模様です。
公序良俗に引っ掛からない範囲とはなりますが、好きに書き連ねればそれがあなたの愛です。誇りましょう。

参考:https://rev1.reversion.jp/page/3rdContribution

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「ふぅ、ああいう特異運命座標の方を見るのは少し珍しかったでごぜーますね」

 カインを見送った後、一人残されたざんげはそう独り言ちて思い耽る。
 しかし、その内心の中にはもうカインの事は薄れていっている。
 長い間一人で神託を聞き、特異運命座標達の案内を行ってきた彼女には少し珍しかった程度というのは然程珍しくないという事と同義なのだ。
 それが変人奇人の多い特異運命座標であるならば尚更だ。いや、以前は特異運命座標もそんな変人が多かったという訳ではないのだが。

 あの『大召喚の日』の前までは。

「そういえばそろそろ三年でしたか。祝いの席が設けられるとか。素晴らしい事でごぜーますね」

 そうと意識し、振り返るのは特異運命座標を案内する彼女にとっても大きな意味を持つ時の事。

 運命逆転力、パンドラが激増した事が原因でか世界中で頻発する様になった騒動も感慨の原因の一つではあるし、分母の増加以上に増えた変人奇人の特異運命座標達の事もその最たる物だが、それはともかく!
 ……本当に色々あった三年だった、と苦笑して。

「尤も、今は目の前の騒動……大騒動をなんとかしないとその前に大変な事になるのでごぜーますが――」
 















 そして、混沌肯定でも訓練課程でも狼狽した様子のなかったカインは……その第一歩で盛大に驚く事になった。


「船、船持ちはもう居ない!? 出し惜しみできる局面じゃないぞこらぁ!」

「大魔種・冠位嫉妬アルバニアを斃さんとする者はこの旗に集え! 今が一番の機会だぞー!」

「頭数が足りねえ、何処かに新鮮な特異運命座標は居ないのか!?」

「居たよ! 新鮮な特異運命座標が!」

「「でかした!」」


「なるほど……つまり、カオスだね!」

 カインは知らない。現在、海洋の大望と特異運命座標達の命運、それらを掛けて世界の大敵たる大魔種、そして『絶望の青』の一大攻略作戦が実施中だという事を。
 勿論、その主力は混沌肯定を受け運命逆転力を持つ特異運命座標の精鋭、カイン達よりも先に召喚され混沌肯定『RPG』によって非常に高い実力を持つ先達だという事も。

 ――その先達も大海にて藁を掴むが如く、召喚されたばかりの新人の戦力すらも欲している程切迫した状況だという事も。

 結局、この後に同時期に召喚された特異運命座標の者らのギルドに加入する事となり、件の大作戦にその身を投じる事となるのだが……
 それはまた別の話。

 End

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