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ギルドスレッド

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ギャザリング・キャッスル

【PPP3周年】Twitter投稿作品投下スレ【おめでとう】

ここはPPP3周年をお祝いするSS作品を投下していくメタスレッドです。

投稿可能文字数上限が1000文字であることを生かして、1000字で完結するSSを投下していきましょう。
投下出来たら、右上の日付ボタンを押して発言を抽出してください。
そしてそのページのURLをTwitterにハッシュタグを付けてツイートすればOKです。
なお、SSの内容は問わない模様です。
公序良俗に引っ掛からない範囲とはなりますが、好きに書き連ねればそれがあなたの愛です。誇りましょう。

参考:https://rev1.reversion.jp/page/3rdContribution

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 カインは下がっている筈の自分の力に混乱する様子もなく、変調している筈の魔力を練り、危なげなく訓練戦闘を繰り広げていた。
 勿論、旅人でも落ち着いて戦えた者は覚え切れない程居たが……

「慣れているのでごぜーますね? 旅人は結構慌てる方も多いのでごぜーますが」

「混沌証明についてはさっき説明して貰ったしね? むしろ分かりやすく教えて貰えたし、法則が理解できないより万倍は良いよね、っと!」

「普通は積み重ねた人こそ、先ずは体感して貰わないと狼狽するのでごぜーますけどねぇ」
 
 次撃にゴーレムの胸部に魔弾が叩き込まれ、大きく仰け反る。……まず三発目は受け切れず倒れる事だろう。

「そういう特異運命座標も居るって事で――これでラスト!」

 その予想に、言葉に違わず間髪入れずに放たれた魔弾が連続して命中しゴーレムは倒れ伏し……訓練課程は修了する。

「ぱちぱちぱち。お見事でごぜーます。正直訓練いらなかったのではないかと思って貴重な時間を無駄にした気がするでごぜーますが。これでも私は忙しいのでごぜーますよ」

「野良特異運命座標に冷たいっ! という事で、それじゃ噂のギルドに行って野良じゃなくなって来ようかな?」

「そうでごぜーますね。現状の把握も良という事で、幻想へ向かってくだせー。貴方が冒険者だと言うのなら先に言ったギルド・ローレットを頼るのが一番でしょう、貴方の力になってくれる筈でごぜーますから」

 そう言い、指差されるのは幻想へ繋がるワープポータル。
 この世界で大きく世話になるであろうギルドへの直通切符であり、“この世界”での真なる第一歩。つまり――

「つまり僕の冒険は此処からだ――なんてね。何から何までありがとうね!」

「礼には及ばねーでごぜーます。大変なのはこれからなのでごぜーますから」


 そんな言葉を背に受けて、カインは訓練と同様に気負う事もなくワープポータルに足を踏み入れる。
 その先は旅人達が持つ今までの常識が通用しない異世界。確定した破滅に抗うその道に、安穏は遠い物となる事だろう。
 ざんげの言う通り、万難待ち受ける茨の道なのであろう。


 だが

「……楽しみ、だね!」

 不安ではなく、期待を。この異世界での新たなる冒険の始まりの予感に、きっとあるであろう数多の出会いの予感に、そして自身にとっての未知に足を踏み入れたその一歩先に胸を高鳴らして。

 『数多居世界の冒険者』カイン・レジストの冒険が始まる――!

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