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雨が止んで月が現れるまで

【雑談】雨の降る夜に

――しとしと、静かな雨音が心地よい。雨が止むまで暫くここで耳を澄ましているのも悪くないかも……なんて

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後悔したっていいんだよ。誰でも後悔はするものだよ。それに、後悔するほど真剣だったってことじゃないかな? それはとても素敵なことだと思うよ。何もかもに無頓着でどうでもいいと思っている人だったらきっと後悔なんてしないと思うから……

(――後悔。それは生きていれば誰もが通る壁。でも後悔をのり超えた先にはきっと笑っている自分がいるはずだから。不幸なんかじゃないよ
 雨月は雲が薄くなった夜空を見上げながらゲンセイに笑いかけた)

ん……? うん
こちらこそ話しかけてくれてありがとう。それと、美味しい肉饅頭もね
気を付けて帰ってね

(ゲンセイが飲み込んだ言葉が少し気にかかたが、いつか会えたら聞いてみようかな。と、背中を向けたゲンセイと、手を振る豆吉を笑顔で見送った

 青黒い夜空の真ん中に、銀色に輝く三日月がぽっかりと浮いている
 すっかり雨は上がって、ぴゅーっと冷たい風が雨月の頬を撫でた)

さて、俺も帰らなくっちゃな

(じっとりと雨水に濡れてしまった白衣を絞りながら雨月は自分の帰るべき家へと足を進めた)


――――雨の降る夜に end

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