PandoraPartyProject

クエスト

闘技場設定は『練習場』から!

現在RC:0 (SRC:0)

  • 境界深度XXX:星詠人のアーリエス
    ライブノベル『列星十二宮』へ――


「切符をしっかりと持っておいでよ、ポルックス。
 絶対になくしちゃいけないさ。それを持ってさえ居れば君と僕はひとつなのだから――」


 絢爛豪華なるステンドグラス。何処までも続く書架の回廊。
 複数の『世界』の文化が混ざり合った歪な空間――『境界図書館(ホライゾン・ライブラリ)
 幻想王国が勇者王が生涯を掛けて踏破を目指したとされる果ての迷宮、その第十層に存在した異空間はイレギュラーズ達には図書館であるように認識された。
 本来の姿がどのような物であるかは分からず、次に訪れたときに図書館である保証はないとさえ言われたその空間は現在は『境界図書館』としての姿を保っているらしい。
 世界と世界を繋ぐ場所。
 最上位に位置する『無辜なる混沌』の外に存在する無数の世界。
 世界の形も法則も、全てが統一されない外と繋がる書物(ライブノベル)。
 それらを読み解き、書物(せかい)へ誘うことが出来る者を境界案内人(ホライゾンシーカー)と呼んだ。

「来たのね!」
 満面の笑みを浮かべたのは『ホライゾンシーカー』>ポルックス・ジェミニである。
 イレギュラーズ達を迎え入れた『はじめ』の境界案内人である彼女は常と変わらぬ笑顔を浮かべている。
「ふふ、待っていたの。カストル? 今日は誰かを案内して居るみたいなんだけど……。
 実はね、案内したい世界があるの。深く深く、入り込むことが出来なかったんだけれど、少しなら触れることが出来たから」
 クレカ――秘宝種でありホライゾンライブラリの館長を押しつけられた人形だ――も許可を出したのだという
 ポルックスはこの為に調整を続けてきたらしい。
 境界に干渉する事でイレギュラーズは境界深度を深めて行く事ができる。混沌世界にとっては可能性の蓄積だ。
 だが、干渉された側のライブノベルでは『その結果は残り続ける』のだ。
「……皆なら、固く鎖された世界の鍵だって壊してしまえると思ったの」
 信頼しているのよと囁いたポルックスは星空の背表紙を持った本(ライブノベル)を差し出した。


 ―――――――
 ――――

 タタン、タタタン。タタン、タタタン。
 リズミカルに汽車が音を立てた。『次は銀河衛星タワーです』。アナウンスが響き渡った。
「起きた?」
 顔を上げたあなたの隣に腰掛けて居たのは境界図書館でつい先程まで話していたポルックスである。
「ちょっと特殊なお願いになるの。ここは私とカストルの生まれ故郷。
『列星十二宮(サイン・エレメント)』……ライブノベルの世界だよ。クレカと一緒に研究して、特別に」
 本来であればポルックスやクレカはライブノベルの世界に入り込むことは出来ない。
 それも自分の生まれ故郷である異世界には、だ。
 だが――此処は彼女の生まれ故郷の異世界なのだという。一面の深き夜に皓い星が瞬いている。
 宇宙空間であろうか、それとも夜空であろうか。一面の黒の世界に異質に存在するのは白いタワーであった。
 あれが先程のアナウンスの『銀河衛星タワー』であろうか。
 ポルックスは己の世界について紹介することも無く、黙って衛星タワーの横を抜けてゆく列車に揺られている。
 暫くの沈黙を打ち破ったのは「聞いてくれる?」というか細い声だった。
「わたし『達』とクレカは少しだけ特別な存在なの。
 クレカは秘宝種として混沌に認められたけど、わたし『達』は混沌世界には飲み込まれていない。
 けれど、けれどね、だから、わたし『達』は世界を渡る力を持ったまま、皆に少しだけの干渉が出来る」
 ――どういうこと?
「どうしてか分からないけれど、列星十二宮に皆を連れてくる時に、混沌世界での『可能性(パンドラ)』に触れられた。
 この世界が特別なのかもしれない、けど。多分、屹度、境界深度が高まったから。
 わたしたちには目的があるんだ。生まれ故郷を、救いたい。そんな簡単なことだよ?
 だからね、その協力を為て欲しいの……ホライゾン・ライブラリの存続のために」

 タタン、タタタン。
 リズミカルに汽車が音を立てた。『次は白羊宮です』。アナウンスが響き渡った。
 窓を両手でぐっと持ち上げてからポルックスは「見える?」と問い掛ける。指さす先には美しい赫々たる炎。

「見える? あそこにあるのが白羊宮。綺麗な炎でしょう? ……あの炎を消して欲しいの」
 ――どうして?
 ポルックスは困ったように笑ってから、肩を竦めた。
「『高揚の座』の炎は少し怒りん坊。だから、燃え上がって、燃え上がって、止らなくなっちゃった。
 星が消滅する前に、その動きを全て止めてあげなくっちゃいけないの。
 今は沢山の説明をする事ができないから……協力して、ほしいな」

シナリオ詳細

※当クエストは成功時に報酬アイテム『白羊宮の焔』が入手できます。
 このアイテムは使用することで『境界名声』を5点得ることが出来ます。(譲渡は不可です)

 ポルックスは言います。
 イレギュラーズが境界世界で活動することで世界に蓄積する境界深度が高まった結果、クレカと協力することで『混沌に影響を与える異世界』に干渉することができたそうです。
 皆さんが訪れている列星十二宮は混沌世界に程近い位置にあるために、放置をしていれば世界ごとまるごと混沌に『取り込まれて』消滅します。
 ポルックスは「その前に星にはあるべき姿に戻って欲しい」と、ちょっとした我儘&『テストダイブ』を兼ねて皆さんを誘いました。
 イレギュラーズの皆さんは『クレカとポルックスの実験』に付き合って特殊な『ライブノベル』を読んでいるのです。

・特殊なライブノベル
 境界深度(※混沌世界が境界を認識している事を指します)が深まったことである一定の条件を満たした場合には『混沌世界に干渉する』異世界が発生するそうです。その条件を満たすためにはクレカの協力が必要不可欠のようですが……。
 つまり、クエストでは混沌の皆さんそのものの戦闘行為が行えるよ!ということです。

・境界世界『列星十二宮(サイン・エレメント)』
 境界案内人(ホライゾンシーカー)であるポルックス・ジェミニ&カストル・ジェミニの故郷。
 イレギュラーズが境界世界で活動することで世界に蓄積する境界深度が高まった結果、クレカと協力することで『混沌に影響を与える異世界』に干渉することができたそうです。
 皓い星々が瞬く世界。宇宙空間を思わせます。中央には白いタワーが、そして移動は列車で行われます。

・白羊宮
 目的地。どうやら、此処までしか潜行できないようです。真白の星を覆うように焔がめらめらと燃え上がっています。

敵戦力・同行NPC

・敵
『焔の羊』
 大元となる高揚の座に座している星詠人。暴走した炎が星を包んでしまっています。

『星のいのち』
 焔の羊の炎に飲まれた星々のいのちの煌めきです。最期の時を待つように、其の光は目に映る全てを攻撃します。


『同行NPC』
 ポルックス・ジェミニ
 ホライゾンシーカー。境界案内人。種族は旅人相応、星詠人(テトラビブロス)。
 皆さんに合わせて『混沌の戦い方』をします。

同行者(最大3人)

同行者は、経験値・報酬・称号等は入手出来ません。また、同行された通知も行なわれません。

味方NPC

ポルックス・ジェミニ

対戦相手

焔の羊
星のいのち
星のいのち
星のいのち

全体の成績

総挑戦回数2162回
勝利596回 敗北38回 引き分け0回 スキップ1528回

PAGETOPPAGEBOTTOM