冒険
闘技場設定は『練習場』から!
カルネとランダムダンジョン
ギルドローレットは今日も騒がしい。依頼を探しに来たイレギュラーズや単に酒を飲みに来た者や、街角をふらついていたついでに寄った者など様々だ。
種族も出身も思想も異なる者たちが集まれば、生まれる会話もまた様々である。
そんな中で、イーリン・ジョーンズは偶然にもカルネ(p3n000010)と出会った。
「やあ、君も依頼を受けに来たの? 僕もなんだ。入るたびに風景が変わる不思議な『ランダムダンジョン』があるっていうから、どんなものかと思って……」
ランダムダンジョンか……。
あなたが少なからず興味を示したのを察して、カルネはボードから依頼書を外し、あなたへと差し出してきた。
「一緒に行こうよ。きっと楽しいよ!」
ランダムダンジョン
それは幻想王国にすまういにしえの魔女が作り出したという不思議なダンジョンである。
「ここかな……」
イーリンがカルネと共にやってきたのは、ダンジョンを作り出したというい魔女の工房だった。
その館は森の奥深くに存在し、二階建てとおぼしき家屋はそれが建物だと気付かないくらいびっしりと外壁から屋根までを植物で覆っていた。いや、覆っていたというより、一体化したといったほうが正しいだろう。なぜなら家の中央からは巨大な樹木が突き出ているのだから。
カルネは依頼主から預かっているという魔法の鍵を扉に差し込み、回す。カチャンという小気味よい音と共に、館から拒絶の気配が消える。
カルネは説明をしながら、ランタンをかざし工房の中を照らした。
「はるか昔、魔女が実験のためにダンジョンを作り出したんだ。けど、その存在はこれまで長らく忘れられてた。そのせいで、ダンジョン内で生まれたモンスターが空間を圧迫する事態になったんだって。
だから、ダンジョンへ挑んでモンスターを退治してこなくちゃいけないんだ」
だが不思議なことがある。ダンジョンというが、魔女の工房はごく普通の作りだ。とてもではないが、塔や洞窟に続いている雰囲気はない。
カルネは『そうだね』とイーリンに同意して、工房の奥にある扉に手を伸ばした。
ドアノブを握り、ひねる。
するとドアの向こうから奇妙な音がした。
『ダラァ!』という声だ。
「いまのは……パカダクラの鳴き声!?」
そっとドアを開けてみる。
すると、ドアの先は大草原だった。その中に、口をむっしゃむっしゃしているパカダクラがいる。
工房から直接、謎の大草原に繋がっていたのだ。
そっと扉をしめ、呼吸を整え、カルネはもう一度ドアをあけてみた。
「イルカァ!」
そこには大砂漠があった。砂漠から顔を出したイルカ(イルカ!)がこちらをにらみ付けている。
慌てて扉を閉めるカルネ。
「なるほど……ランダムダンジョン」
どうやらこの扉の先が、例のランダムダンジョンであるらしい。
「依頼内容は、このランダムなフィールドを三つ攻略してその様子を報告することだよ。さ、行こう!」
参加者一覧 | |
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イーリン・ジョーンズ(p3p000854) 流星の少女 |
探索記録
「そういえば、今回はイーリンと二人っきりだね。
ふふ、とっても嬉しいよ。今日は頑張ろうね!」
あなたのHPはどうやら一万を越えるようだ。カルネはそのことに気がつき目を見開いた。
「わ、すごいね! これだけHPがあればこの先の戦いでイーリンが倒れることはそうそうなさそうだ。頼もしいな」
「ちょっとまって、イーリン、攻撃力が500以上もあるの!? そんな火力があればこの先どんな敵もすぐに倒せそうだね……すごいや!」
「うわあ、イーリンの神秘攻撃力、500を越えてるじゃないか! 心強いね!」
「イーリンの命中、100を越えてるんだね。これだけあれば、今回のダンジョンで攻撃を外すことはそうそうなさそうだ。百発百中、だね!」
「イーリン、反応が100を越えてない? それだけあれば、今回のダンジョンなら大抵の敵に先手をとれるね。そのための戦術も組んであったりするの?
なんだか楽しみになってきたなあ!」
「それにしても君、すっごく素早いね。大抵の攻撃は回避しちゃうんじゃない?
ほら、回避力が100を越えてるもの!」
「気のせいじゃなければ……イーリン、たまに分身して攻撃してないかな。
だってEXAが40を越えてるもの。それだけの連続攻撃を受けたら、大抵の敵は何も出来ずに倒せちゃうよね!」
「あれ? ちがう……邪教だーーーーーーーーーー!」
「さてと、ダンジョンへ挑む前に準備を済ませちゃおうか」
カルネはドアに手をかけた
ドアの先には静かな、そして冷たい空気が流れていた。
立ち並ぶ無数の石は……。
「ここは、墓地かな。ってことは、やっぱり怖い敵が出るって事だよね……」
カルネはすこし不安げな顔をして、あなたと共に探索を始めた。
カルネはドアに手をかけた
そこは草原地帯だった。動物たちがあなたへと襲いかかる!
挑戦結果
ドアを開き、イーリンとカルネは工房へと戻ってきた。
「おつかれさま。危なかったね……」
あははと苦笑して頬をかくカルネ。
なんとか逃げ切れたが、あのままダンジョンの中に居たらどうなっていたかわからない。
「けど、次に挑むときには負けないよ。よかったら、また一緒に行かない? 前とは違う冒険ができるかも」
カルネはそう言って工房を出ると、そこは見慣れた森だった。
ドアを開くと普通の風景があるというのは……なんとも落ち着くものだ。
戦績
攻略状況:攻略失敗…(撤退)