冒険
闘技場設定は『練習場』から!
柴犬さんとのんびり散歩
●今日の、柴犬さん
マシュマロみたいなふんわり雲が青空に遊ぶ昼下がり。
幻想のギルドを出たあなたに、柴犬さんがしっぽをふりふりおねだりします。
「く~ん、わぅん?」
柴犬さんはとっても感情がまっすぐで、ピュアな瞳であなたの足元にまとわりついて。
「わんっ」
あそんで、あそんでとアピールしているのは、誰の目にもあきらかなのです。
あなたが頷けば全身によろこび溢れてくるくるまわり、しっぽをぱたぱた駆けだします。
「わう~ん!」
自由奔放、なにものにも縛られないたましいが導くのは、予想不能の未知の道。
ある時は色とりどりの花咲き誇る貴族の庭園、
ある時は上演中の演劇ステージ、
ある時は猫たちの集会場、
またある時は温泉……?
柴犬さんのおさんぽはスキルも何もいりません。気持ちも全身で「たのしい」「だいすき」が伝わりますから、だいじょうぶ。
ただ、どこで何をするのかが、完全に犬の気持ちしだい(確率分岐のランダム)なだけなのです――。
シナリオ:透明空気
参加者一覧 | |
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雷霧(p3p010562) 奇剣 |
探索記録
●柴犬さんとお散歩日和
雷霧さんを時折ふりかえり、「たのしいね!」という顔をしています。柴犬さんは道をきままに選び、自由にたのしく駆けていきます。
「わんっ」
――うれしい!
柴犬さんの鳴き声は、きく人全員にその喜びをつたえる嬉しそうな声でした。
柴犬さんがおおきな建物をぐるりとめぐり、裏口の戸をわふわふと叩いています。この建物は――?
「はあい」
おばちゃんのあったかな声がして、戸がひらかれると柴犬さんは元気いっぱい、中にはいっていきました。
「あら。だめよ~、つかまえてちょうだい」
おばちゃんが雷霧さんにあわてた様子で声をかけました。こうして雷霧さんは柴犬さんを追いかけて、建物の中へ……
●演劇ステージ
せわしなく動き回る人々の間を縫うようにして、柴犬さんを追いかけて。
通路を抜けて、おどろき顔のおっちゃんの隣を走り抜け。
パッ。
眩い光がふりそそぎ――、
(???)
人々が少し離れた場所に並び座って、視線を雷霧さんに注いでいます。ここは……演劇のステージ上ではありませんか。しかも、なんということでしょう、今まさに観客がみまもり、役者が熱演している真っ最中の舞台です。
柴犬さんが目をきらきらさせて吠えると、最前列のこどもが「かわい~っ」と言って手をたたくのが視えました。おじさんもおばさんも、いちゃついていた恋人たちも、ニコニコしています。
乱入者にびっくりしていた役者さんは気を取り直したように「アドリブでなんとかするよ」と目配せをして、「その柴犬はわが姫の呪われた姿に違いない、ならば貴様らは――」と台詞をまわしています。
「貴様らは~、え~、……敵かなあ、敵だな、うん!」
役者さん、アドリブはちょっぴり苦手みたいです。兎に角、敵キャラに配役された雷霧 さんは役者さんとステージ上で演技することになったのです。
●たいへん。
結局、舞台はめちゃめちゃになってしまいました。
雷霧さんのせいではありません。
きっと、役者さんのアドリブ力がちょっとだけ足りなかったのでしょう。
「こらぁ~」
おっと、役者さんがぷんすこして追いかけてきますよ。雷霧さんは柴犬さんといっしょに逃げ出しました。
●あぶない、あぶない
「くぅーん、きゅぅん」
しっぽを丸めて反省顔の柴犬さん。
今日のお散歩は、ここまでにしましょうか。
挑戦結果
●お散歩、おつかれさまでした。
柴犬さんは、すこし物足りなそうにギルドのはしっこで丸まってあなたをじーっと見ています。
もっと遊んでほしいのかもしれませんね。
「くぅん、くぅん」
やがて、甘えるように鳴き声をあげて。
「わう!」
おねだりするように、あなたに近寄ってくーる、くる。まわりを走り回りはじめました。
目はきらきら輝いて、しっぽはやんちゃにぶんぶんと。
――ねえ、行こう。
――もういっかい、行こうよう!
柴犬さんは一生懸命、あなたをお散歩に誘うのでした。
戦績
攻略状況:攻略失敗…(撤退)