PandoraPartyProject

特設イベント

閉じた『永遠』を望まなかった男

●必要な『奇跡』
 長らくの旅路を決定付ける瞬間が来る――
 海洋王国の――イレギュラーズの予想以上の奮闘に脅威を覚え、『絶望の青』を絶対に越えさせまいと現れた七罪『嫉妬』――アルバニアの力は文字通り悪夢めいたものだった。
 冠位魔種と呼ばれる連中は理の外よりその権能を行使する。
 かつてベアトリーチェ・ラ・レーテ――暗黒の海を纏う女と交戦したイレギュラーズはそれを誰よりも知っていた。
 恐らくは――そう、恐らくはアルバニアも等しく。理不尽としか呼びようのない恐るべき力を扱うに違いないと確信していた。
「奇跡は必要だが、当然奇跡には代金が必要だ。
 俺達の――いや、俺の。それからオマエの願いは『パンドラを集める事』だが……
 どうするね、ざんげ」
「……………」
 緊急で空中神殿とのコンタクトを取ったレオンは表情の読み難いざんげに幾らか意地悪く言った。
「他力本願な神サマなら何て言うかな。『絶望の青』を越えなくても世界は滅びないかもね。
 海洋王国の心が折れ、俺の仲間が死んだって――何処吹く風かも知れない。
 だから俺はオマエに聞くのさ。オマエはどう思うね?」
「魔種がその活動で集める『滅びのアーク』はパンドラを阻害するです。
 つまり、冠位嫉妬アルバニアを野放しにすればそれは――」
「――そういう時は素直にモノを言えって何度も何度も教えただろーが」
「……」
「心配じゃねぇか?」
「……………」
「海にいったあいつ等が。『神殿を降りられないオマエは』。そう思ったならそう言えよ」
「……レオンはどんどん底意地が悪くなってるでごぜーます」
 レオンは珍しく抗議の声を上げたざんげに肩を竦めた。
「世界の滅び以前に、こんな状況見過ごせねえよ。
 俺はパンドラを集める為にあいつ等(イレギュラーズ)を利用してるかも知れないが――
 ――ギルドマスターとしての責任を投げ捨ててる訳じゃないんでね。
 だが、先に聞いたのはオマエがどんな顔をするか見たかったからだよ」
「……………私は、どんな顔をしたでごぜーますか?」
「鏡が無くて残念だ」
 冗句めいたレオンは自分の顔をぺたぺたと触ったざんげに続ける。
「奇跡に払う代価は――それを必要とするかどうかは俺じゃない。
 それを集めて来たあいつ等に尋ねる。決めさせる。時間は無いが――『人間も我儘なんでね』」
 ざんげは首を縦に振る。
『可能性の獣』が蒐集してきたその力は文字通り不可能を越え、不可能を破る力の結晶だ。
『やがて来るどうしようもない破局を防ぐ為に存在する唯一にして無二の武器』。
 確かにそれは失ってはならないものだが、イレギュラーズの先が尽きたならどの道世界は終わってしまう……
「最後にもう一度聞くぜ」
 レオンはそう前置きして問う。
「オマエはこれに賛成するか、しないか――」
 ざんげの回答は見えず、嗚呼。七罪との戦いは時に人の業との戦いに違いない。
 パンドラに奇跡を望むか否かは、ローレットの決断如何にかかっていた……

投票ルール

 本投票は『<鎖海に刻むヒストリア>永劫と不変の澱』にパンドラを使用するかどうかの投票です。
 ローレットのイレギュラーズはこの投票でパンドラの使用の度合いを意見出来ます。
 以下のテンプレートに従い、2020年5月7日一杯までに投票をお願いします。
 消費パンドラ量は投票によって決定します。
 アルバニアの権能と投票選択肢は以下です。

●アルバニアの権能

a、他シナリオ全て含む戦場全体においてPCの廃滅病罹患率と進行速度が『激増』します。(この一戦中に発症から溶けてしまうまでいくレベルです。時限式即死攻撃フィールド)

b、アクアパレス内に広がる結界『フィアー・フェアー』にPCが侵入した場合、毎ターン-30での抵抗判定を行います。抵抗に失敗したターンにおいて、全てのPCの能力は『フィアー・フェアー』内部に存在する最も低い能力値に抑制されます。(侵入したキャラクターの全ての最低の能力値が全員に適用されます。例えば物理攻撃1000のキャラクターでも、接近したキャラクターに物理攻撃50が居た場合、50に衰弱します。それを全能力値に適用します)
 又、この『フィアー・フェアー』の有効領域はアクアパレスの外にも徐々に染み出し、広がっているようにも感じられます。
 尚、少なくともアルバニアだけは無影響です。

c、戦場のPC(及び友軍)は永続的に『混乱』状態とMアタックを受けます。(毎ターン始めに-30で抵抗判定を行い、成功した場合そのターン『混乱』と『Mアタック』は受けません。但し、混乱は無効系を保有している場合、無効化は出来ます)

●投票選択肢

1、パンドラを使わない
2、10000パンドラを消費し第一権能(a)に対抗するし抑制します。
3、20000パンドラを消費し第二権能(aとb)に対抗し抑制します。
4、30000パンドラを消費し第三権能(a~c)に対抗し抑制します。
5、50000パンドラを消費し全ての権能を少し不利に近い状態まで封じ込めます。


 一行目:選択肢1~5で賛成する数字を書いて下さい。
 二行目以降:意気込みや言いたい事、ロールプレイ等ご自由にどうぞ。ひょっとしたらどこかで突然採用されるかもしれません。(されないかも知れません)

 短い期間となりますが、状況に劇的な変化が起きる可能性があります。
 是非、積極的にご投票をお願いいたします!

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