PandoraPartyProject

SS詳細

故グレイヘンガウス卿の計画

登場人物一覧

ヴィクトール=エルステッド=アラステア(p3p007791)
懐中時計は動き出す
ヴィクトール=エルステッド=アラステアの関係者
→ イラスト

名前:【自信過剰】スタニスラフ・グレイヘンガウス
種族:オールドワン
性別:男性
年齢:28歳
一人称:俺(或いは俺様)/(目上の人間には)私
二人称:貴様/(目上の人間の前では)貴殿・~殿
口調:だな、だろ、だろう?
特徴:自信過剰 ナルシスト 
設定(追加分):
 今こそ多少の当主としての自覚を持ったとはいえども、かつてスタニスラフの父君が存命であった頃、スタニスラフは父が手を焼くほど傍若無人だった。
 父君がどう厳しく接しても、その性質は変わりそうにない。息子に業を煮やした父は、ある時、一計を案じることにしたのであった。

 ヴィクトール=エルステッド=アラステア――その恐ろしさ、そして内心で抱く苦悩の双方を、故グレイヘンガウス卿は知っていた。彼はヴィクトールの恐ろしさが我が子を矯正することを祈り、そして息子がヴィクトールに“人らしさ”を芽生えさせてくれることを願い、ヴィクトールに息子の友人になってくれるよう頼んだのだ。

 それはある点では正解で、ヴィクトールはスタニスラフにとって素晴らしい“悪友”になった。彼はスタニスラフの傍若無人な発想を、さらなるスタニスラフ好みの計画へと昇華させてゆく。それらは実に愉快なものばかりで、最初はスタニスラフをより増長させてしまっているように見えたが――それらは全て、悪辣なしっぺ返しとしてスタニスラフをやり込めるのだ。
 自分の発想が素晴らしいものであると信じていたスタニスラフは、それらが全て自分を苦しめる結果に繋がったことに、大いに動揺させられてしまった。彼は自分の才能を疑って、随分と大人しくさせられてしまった。もう……自分を信じられなくなった。そんな時に父に貴族としての道を諭されて、少しずつ人の上に立つ者の資質を手に入れていった。

 そうして貴族らしさを理解した後は、彼は再び自信過剰に戻っていった。ただし、それまでの自分本位だった自信は、自らの信じる貴族道を進むことへの、揺るぎない信念へと変化して――それはそれでまた多数の別の問題を起こすのではあるが。
 もっとも……そうしてかつての自らを恥じ、自信を取り戻しても、彼の心の傷だけは治らなかった。
 すなわち、自分に友として近づいて、何もかもを自分への攻撃へと捻じ曲げた魔王――ヴィクトールへの本能的な恐怖だけは。

PAGETOPPAGEBOTTOM