SS詳細
彩陽さんGM視点分析表
登場人物一覧
●ごあいさつ
Lite版でのご依頼ありがとうございます彩陽さん!
彩陽さんについて好きに書いていい? ほんまに? やったぜ!!!!
●おなまえ
キャラ考察の基本、お名前の語源を考えてみようのコーナー。
とはいえ火野彩陽さん、元ネタとかは無さそうなのですよね。
お世話させて頂いた期間が長くはないので、ノートやシナリオや諸々を眺め倒した上での推測が多くはなってしまうのですが……「火野」は本家の名字、「彩陽」も名前だけは持ってきたけど、って感じでしょうか。
彩陽、というお名前。
作者の人そうは考えてない(かもしれない)考察オタク1000%でお送りするのですが、陽に照らされることで物の色=彩がわかるじゃないですか。火野さん家の能力というのが、「目に見えぬ者を見、その者の声を聴く」こと。その者が何者であるかを明らかにするというのは、陽に照らして彩を明らかにするようでもあるよなと。「彩る陽であれ」、と。綺麗な名前ではあるけど、家の呪いそのものでもある名前だったのかな……などと考察しました。考察オタク楽しい。
●おすまい(出自)
旅人さんの場合、この項目では元の世界での出自について喋っているのですが……あれ、おなまえ考察で半分近く喋ってない??
幽世の者の姿を見、声を聞く能力を受け継ぐ旧家。しかし手を尽くしても能力を十全に開花できなかった結果、養子に出されてからが今の彩陽さんの原型なのではないでしょうか。どれほど養父母に愛されても、本当の親と本当の家には二度と帰れない。注がれる愛情が真であればあるほど、価値がなく捨てられたものには受け止められず。へらへらと笑って受け流して、捨てたものを見ないようにして。
きっと、それでどうでもよくなったのでしょう。捨てることを憐れむことも、捨てられたことを嘆くことも。
全て、どうにもならないことだから。
●おしごと
イレギュラーズ以外のお仕事的な面、あるいはイレギュラーズとしての仕事(役割)に触れる項目、ですが……彩陽さん、普段はどちらにいらっしゃいますかね……?
お住まい(領地)は幻想にお持ちっぽいですが、実際に親しみや強いご縁があるのは洋館の方かなと。「帰る」場所も洋館ですしね!
イレギュラーズとしては押しも押されぬ封殺屋としての地位を確立されているのではと思います! 初めてサポート参加での彩陽さんのプレイングを見た時の「封殺これなんぼになる……?」と足し算ができなくなった記憶プライスレス。あれは確か『<神の王国>そして心臓は鼓動する』でしたかね……。
あとね、弓がね、強いんですよねまた。星の弓を引いて封殺ばら撒く彩陽さんがシンプルにかっこいい。
最後にPPPをかましてくださった『<終焉のクロニクル>最後のサンサーラ』でのご活躍も熱かったなぁと記憶しております。命と引き換えに起こしたい奇跡が「自分も含めて全員帰る」っていうのがエモですよね。この辺りは別の項目でしっかり語りたいと思うのですが、終盤の彩陽さんは心身ともにお強い方だなぁという印象です。
●せいかく
これまでに語ってきたことの焼き直しみたいになってしまうのですが。メンタルが変わる出来事がこれまでに4つくらい起きているのかなぁと。
私が考察するまでもなく公式(PLさんご本人)がノートに纏めてくださっているので非常にアレなんですけども!
中でもやっぱり、帰ってこいって言ってくれる人、帰りたいなと思える人・場所ができたのが一番大きいと思います。自分の生死も価値観も執着がなかった彩陽さんが、もうちょっと生きてみたい、生きるためにできることをやってみたいって思えるようになったの、本当に素晴らしいと思うのです。
そういう彩陽さんから出た「自分らが行くんは、自分らの意志で、選択や」っていう台詞、めちゃくちゃ尊いのでは……? さらっと言えてしまうようになった彩陽さん、すっかり逞しくなって……尊い……。
●アイ
アイとは、無関心以外の全て。
というわけで、彩陽さんが最も強いアイを向けていると思われる御方とのことを喋りたい!!!
いや私が直接お二人揃って書かせていただいたのはシャイネンSSくらいなのですけども!!
どういう言葉で形容すればいいのでしょうね、お二人の関係は。恋愛ではない。広義では友人かもしれないですけど、厳密にはそれも違う気がします。悪霊の元へ頑張って帰ってこようとする、幽世の声を聞く者。そこに主従関係があるわけではないけれど、彼の言葉が強く、しかし心地よく縛っているのではないでしょうか。
拠り所を必要とするはずの悪霊の言葉が、奇しくも彩陽さんを引き留める楔にして熱を点す灯火になっているというのは……はぁ……(画面前に突っ伏す)
2000字短ぇ! そろそろ締めのご挨拶を!
この度はご依頼ありがとうございました! 彩陽さんに心からの笑顔が増えますように!
おまけSS『面影拾う夜摩の王』
●紅葉、その表に弧描きたる
彩陽。戦いは、未だ決着を見ないか。
スーリヤ……吾のカトリに引導を渡してくれたこと、礼を言う。
吾のために招き入れてしまった、罪の焔に燃える太陽。元は、祝福と導きを与える輝きの太陽であったのだ。
あれほどの変質を遂げてしまったのは、ひとえに吾がヤマとして至らなかった故だろう。スーリヤにもチャンドラにも、彩陽達にも、すまなかったと思う。
彩陽の奇跡の一射を、吾も見ていた。……あの輝きによって砕かれたなら、スーリヤにとっても救いとなろう。
あれが、吾に求めていた「友」というものが何だったのか……吾が真の意味で理解出来なかったことは、無念ではあるが。
彩陽。
約束とは、願いとは、強い執着だ。
執着を生む欲を、吾は「罪」と定める。混沌世界に於いては罪に問われぬものとしても、吾は罪とは清算されるべきものと考える。罪は人を縛る呪いとなるからだ。
罪の清算とは、罪の解消。その手段は罪の形に依るが……お前の強い約束は、成就こそが清算となるもの。
命の限り、帰り続けるといい。それがお前を、約束の相手をも罪から掬い上げる『善』となろう。
この葉をお前に。
お前の罪が、『善』をなさんことを。