PandoraPartyProject

SS詳細

シチューと御稲荷さん

登場人物一覧

日車・迅(p3p007500)
疾風迅狼
日車・迅の関係者
→ イラスト

名前:コノカ
種族:呪物
性別:不明
外見年齢:6歳ほど(実年齢は不明)
一人称:僕
二人称:きみ
口調:「うめ、かわいいね」「これ、好き」など、子供のような、少し拙い喋り方。
特徴:狐耳と尻尾の生えた幼子の姿を取る。
設定:
 再現性京都の日本庭園で他の呪物たちと一緒に回収された精霊。
 儚くて小さな存在なので、迅が保護している。
 迅が遠方に出かける時は、煌浄殿に預けられているらしい。
 煌浄殿ならば他の呪物達も居るので、コノカも安心して笑顔で居られる。

 聞き分けの良い子供で、迅と暮らす上で悪戯などはしないようだ。
 迅としてはもう少し手を焼きたいと思うのだが、コノカはとても良い子である。
 以前はコノカも人間に悪戯をしていたこともあった。
 物を隠したり、入替えたりといった些細なものであったが、人間が驚く姿が楽しかったのだ。
 けれど、手ひどく追い払われた事があり、それ以来人間は怖いものだと思い込んでいた。

 迅と出会った日本庭園でも、人間が怖くて逃げ惑っていたほどだ。
 それでも迅はコノカに優しくして、手を取ってくれた。
 だから、コノカは迅のことが大好きなのである。

 迅の為に何かしてやれることは無いかと、煌浄殿のカオルに聞いたことがある。
 カオル曰く、喧嘩して帰ってきた時には「よく出来ました」って頭を撫でてやればいいと教わった。
 だから、迎えに来た迅に飛びついて、頭を撫でてみたのだ。
 そうしたら目をまん丸に開いて、そのあと嬉しそうに顔を綻ばせるから、コノカまで嬉しくなった。

「帰ったら何を食べたいですか?」
「えと、しちゅー」
「シチュー! 良いですね! 御稲荷さんもつけますか?」
「うん」
 突飛な組み合わせだが、好物と好物の掛け合わせはこの上ない幸せであろう。
 コノカを肩車した迅は嬉しそうに帰路についたのだ。

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