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すづはら・のえみの肖像

登場人物一覧

雪風(p3p010891)
幸運艦
雪風の関係者
→ イラスト

名前:すづはら・のえみ
種族:鬼人種
性別:女
年齢(或いは外見年齢):17
一人称:自分
二人称:あなたさん(男性なら旦那さん、女性ならお嬢さん)
口調:~です、~ます、~なんで、~ですわ、~ですかね?(粗暴な話ぶり)
特徴:赤い瞳、黒い肌、黒い一本角、赤い中華風のミニスカワンピ、スパッツ
属性:友好
設定:

「いいですよ。自分、人に話聞くの得意なんで。ちゃちゃーっとひとっぱしりいってきますわ」

 豊穣を訪れた雪風によって、命を救われた娘。放浪する歩き巫女。
 豊作・豊漁を司る司祭であり、神をおろす器となる巫女でもある。一人旅を続けているため、情報収集能力に優れており、こわれればその才をいかんなく発揮するだろう。戦闘においては、雪風へ送る守護の祈りによって、ほんのすこし動きを助ける……かもしれない。

 代々続く神職の家に生まれ、母とは6つのときに死別。以来、宮司である父に溺愛されて育つ。その溺愛の度合は親子の愛情を超えたものであったが、幼いのえみにその異常性は分からなかった。のえみは小さな手で懸命に家事をし、父の助けになればと常に作り笑いでいた。毎晩のように自分の布団へ入ってくる父が、ほんとうはすこし嫌いだった。
 12の時に縁談が持ち上がると、父は大反対。それからも縁談がわく度に、父は激高し、のえみが15のとき、ついに釣り書きをもってきた親戚を火箸で殴りつけるという暴挙に出る。15といえばのえみのいる地方では結婚適齢期後半であり、20にもなれば大年増で、誰ももらってくれない。内心、父から離れたかったのえみは、初めて父のすることに異を唱えた。父は醜い顔を歪ませて、泣きながらのえみにすがった。
「のえみはずうっと父さんと一緒にいてくれるよな? いつまでも可愛い小さなのえみのままで、母さんの代わりに」
 のえみは固まり、同時に、毎夜、『何をされているのか』を知った。嫌悪に耐えきれず、頭が真っ白になり、ふと気がつくと、父は倒れていた。死んでいるのは、自分が殺したのは、明らかだった。家ごと父を焼き、のえみは出奔した。そこからは苦労の連続だったが、父を殺した自分には野垂れ死にが似合うと、なんでもやった。あの家で父とともに過ごした地獄を思えば、大したことはなかったし、作り笑いは、得意だから。

「雪風のお嬢さん、恩返しさせてくださいよ。そうすりゃ、こんな価値のない自分も、すこしはマシだと思えるようになるから」

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