PandoraPartyProject

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過ぎ去り、離れない者

儚く小さな愛しき星々

登場人物一覧

ガイアドニス(p3p010327)
小さな命に大きな愛
ガイアドニスの関係者
→ イラスト

名前:アデリナ・ミラン
種族:人間種
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):(享年)48
一人称:私
二人称:君、~くん
口調:~ね、~だわ、~でしょう?
特徴:優しい、明朗快活、気遣い屋、献身的、愛嬌がある
設定:
 ガイアドニスという人物を語る際において、絶対的に重要になる項目はその献身性にあると言えるだろう。
 ガイアドニスは小さく(か弱く)健気に頑張って生きるものが好きだが、感性は人間的なそれであるとは言い難い。
 あくまで彼女は他者を守るべきものであると認識しており、頻繁に『おねーさん』を称するその立ち位置さえ、誰かを愛する事の建前であると同時に、酷く理性的な自身を『ニンゲンらしく留める』為の方策である。愛は与えるもので優しいは分け合うもの、但しガイアドニスは『受け取らない』。
 与えてばかりのガイアドニスの最期は見事なものだったが、アデリア・ミランはそんなガイアドニスに大きな影響を与えた人物である。
 アデリナはごく当たり前に青春を過ごし、幼馴染と恋愛結婚をして、二男一女に恵まれた。
 夫は金物屋を営んでおり、嫁いだ彼女は仲睦まじい夫の商売を手伝い、その気立てから店を繁盛に導いたようだ。
 まだ今よりも歳若く、先行き程には『完成』していないガイアドニスはとある事件に巻き込まれ生命の危機きのうていしの際まで追い詰められた事があった。
 そんな非常事態のガイアドニスを救う事になったのが、偶然にこれに関わる事になったアデリナである。
 気質が非常に善良であり、心優しかったアデリナは身の丈が三メートル近くにも及ぶ――恐らくは見た事もない秘宝種の――ガイアドニスを献身的に介護してくれた。彼女の夫も妻の行動に理解を示し、子供達も俄かに現れた『奇妙な客』に良く懐く事になる。
 一般人よりも力にも能力にも優れたガイアドニスが回復と共に彼女等の生活を手伝い始めた事から、街も気のいい住民も皆ガイアドニスを受け入れ、そのままミラン一家とガイアドニスは家族のような暖かな時間を過ごす事になった。
 ガイアドニスは彼女等から多くを受け取り、多くを与えた。
 ……彼女達が秘宝種からすれば何の事は無い、『唯の流行病』で皆亡くなってしまうまでは。
 以上の経緯からガイアドニスは『人とは受け取るものではなく与えるもの』という認識を強める結果となった。
 人の一生は短く、彼女等はどんなに愛しても自分を置いていってしまうものなのだから。

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