SS詳細
下平 兵。或いは、伝説のマタギ…。
登場人物一覧
名前:下平 兵(しもだいら へい)
種族:人間種(カオスシード)
性別:男性
年齢:68歳
一人称:俺
二人称:~君
口調:~だな、~だね、~だろう
特徴:老獪、伝説のマタギ
設定:
“伝説のマタギ”、“獣狩り”、“白髪悪鬼”など数々の異名をとる豊穣の猟師。
白髪に、細かな皺と傷が多く刻まれた厳めしい顔つき。 細いが、しっかりと筋肉の付いた“野山を歩く”ことに特化した体躯。
獣の皮で作った衣服を身に纏い、背には古い猟銃を背負っている。
兵の使う猟銃は、ラサの銃鍛冶、バーデン・スミスが制作したものであり、通称“バーデン銃”と呼ばれる逸品。約40年に渡り兵の相棒として、数々の獣を屠って来た名銃である。
装弾数は2発。有効射程は約300メートルとされているが、兵の場合は自身の技量もあり500メートル程度までなら、ほぼ確実に狙った場所を撃ち抜ける。
幼いころ、野生の獣に家族を食い殺されたことから猟師になることを決意した。その後、独学で狙撃を含む狩猟の腕を磨き、16歳の頃に最初の獲物である子熊を射止めた。
しかし、本来であれば子熊は狩猟の対象外である。それは、不用意に獲物を狩り過ぎて、野山の生態系を崩してしまわないために定められた猟師の法だ。
初狩猟の記念兼「無駄な狩りは行わない」という戒めのために、兵は今でも子熊の爪を加工して作った首飾りを肌身離さず身に着けている。
その後、経験を積んで一流の猟師となった兵は、いつしか“伝説のマタギ”として豊穣全土に名を轟かせることになった。一説によれば彼がこれまで狩った獣の数は2000を超えるとも言われているが、正確な数は不明である。
近年、兵は視力や体力の低下を感じるようになっていた。年齢も考慮し、そろそろ猟師を引退しようと考えていた矢先にジョシュア・セス・セルウィン (p3p009462)が訪ねて来た。
森で暮らしていた経験こそあるが、ジョシュアの持つ狩猟技術は独学で身に着けたものだ。さらなる知識と技術を求め、兵の元に弟子入りを志願しに来たのである。
弟子は取らないと決めていた兵だが、己の人生をかけて磨いた狩猟の技術を誰かに遺したいと考え、ジョシュアの弟子入りを承諾。
その後、約1カ月にわたってジョシュアと共に野山を旅して、稽古をつけた。
ジョシュアの成長を見届けた兵は、住んでいた家を引き払い御山に入る。人生の終わりを、慣れ親しんだ御山の中で迎えるためだ。