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この恋が実るとするならば

登場人物一覧

ジェラルド・ヴォルタ(p3p010356)
戦乙女の守護者
ジェラルド・ヴォルタの関係者
→ イラスト

名前:ゲルタ・ギーゼラ・フォン・ゲルツ
種族:旅人
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):30歳
一人称:私
二人称:あなた、名前+殿
口調:でしょう、なの?、だわ、よね
特徴:見た目は強い女性、貴族、宿業の女主人、普段はサッパリしているように演じている、実は重い女

設定:
幻想貴族、ゲルツ男爵の娘の一人。
派閥としてはフィッツバルディであるが強く本質はどちらかというと王党派である。

幻想の南部に領地を有するゲルツ男爵家は遠い昔に旅人の血が入っている。
遠い昔、ある時代の当主は一人娘しか生まれなかった。
そんな一人娘が攫われた時、ある旅人が誘拐犯らを叩き潰して見事に助け出してみせた。
彼はそのままゲルツ家の婿養子となり、その血が当代まで続いている。

ゲルタはその血が濃く出た結果、鬼人種ないし亜竜種のような有角の女傑として知られている。
貴族の娘として様々な知識、武闘を学び、常に美しくあれと育てられてきた為、プライドが高い女。
裏腹にそういう『キャラ』を保っていないと直ぐに崩れてしまう弱さを持っている。

領都ゲルツは古来からの流通の要衝でもあり、大きな街道が通っている。
中興の祖でもある旅人が貴族の傍ら、情報収集や混沌世界へ馴染むために始めた宿場が現在も続いている。
領主による直営という珍しい宿場で一切を取り仕切るのがゲルタである。

ジェラルドに対しては連泊してくれる客の一人、という印象だった。
客としてお世話をしながら彼の生き様や人柄に少しずつ惹かれるようになっていった。
近頃は両親へ頼み込んでジェラルドへ領地の一部を貸してあげる押し付けるなど、明らかに立場から外れた行動を起こしている。
そんなことをすればお咎めの1つくらいもらおうものだが、実はゲルツ家にはもう1つ特徴がある。
それは代々、ということ。
そもそもとして貴族主義の幻想王国において、旅人がその血を脈々と続けること自体が珍しい。

自らを助け出した勇者に惚れ込み、彼を夫として血を繋ぐ――そんな恋愛への気の強さ。
その恋が実ることなど無いのだとしても、貴族としての責務など知ったことかと恋に生きる。
それこそが、ゲルツ家の女一番の特徴であると、ゲルタはまだ知らない。
幻想に潜む冠位が色欲であるというのは何の因果か。

なお、ゲルタにとってはこれが遅い初恋だったりする。
遅すぎる初恋の結果、彼女の不毛な恋のアプローチは少しばかり歪だ。

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