SS詳細
忍びの道は華やかなりて
登場人物一覧
名前:芍灼
一人称:それがし
二人称:~殿
口調:ござる、候
特徴:『商人ギルド・サヨナキドリ』アーカーシュ支部長、柘榴色のコア
設定:
商人ギルド・サヨナキドリのアーカーシュ支部長を務める忍術を駆使する秘宝種
過去の記憶は余り存在して居らず、自身のルーツには詳しくはないが『忍術』らしきものを再現する為の機構が備わっていた。
アーカーシュで保護された秘宝種である芍灼はメモリーに重篤なエラーが存在して居るために自身の過去について詳細を知らない。
だが、アーカーシュの活動家達はそのルーツについて精霊魔術がベースになって居るのではないかと考察している。
嘗て存在して居たアーカーシュ文明においてゴーレム同様人間をベースに製造させた芍灼は精霊魔術を再現する為の機構を持った存在だったのではないかと推測された。
その精霊魔術というのも現代の科学発展においては容易ではあるが『風を起こすこと』や『火を付けること』など一見すれば忍術とも思えるものである。
ただし、使用時にコードを入力することが必須であり、それが偶然にも豊穣郷や旅人が駆使する忍術の印に似ていたことから『忍術を駆使する秘宝種』として認識されたのではないだろうか。
精霊魔術という呼び名がついているが、そもそもが世界に存在するマナを機構に取り込んで精霊の起こす神秘を真似ているだけに過ぎないようである。
古代文明時代に製造された秘宝種であることは確かだろうが、長い眠りと重篤なエラーにより、その辺りのことは全く覚えて居ないためあくまでも専門家の考察に留まっている。
もしかすれば、彼女の製造時には精霊達と携わり、日々を過ごした過去があるのかも知れない――
だが、此程までのと気が立ってしまっていれば当時の精霊達の事も、彼女を知っている者も居ないため『たられば』だらけになって仕舞うのだが……。
芍灼自身は忍術を駆使し、イレギュラーズとしてより良い未来を開くことに尽力するだろう。
耳を傾けてみれば精霊の笑う声が聞こえるかも知れない。それは、『彼女』に対して精霊が「楽しい毎日を生きて」というおまじないを施したからなのだろう。
どうか、幸せに――
それは名も無き精霊の小さな小さな願いなのだ。