SS詳細
魂の監視者
登場人物一覧
名前:サーシャ・クラウディウス
種族:人間種
性別:女性
年齢:17歳
一人称:わたし
二人称:あなた
口調:です、ます、ですか
特徴:クラウディウス氏族の一員、アイオンの幼馴染み、『終焉の気配』
設定:
プーレルジールにおけるアイオンの幼馴染みの少女。
アイオンの棲まうティルーの村周辺を統治している豪族の娘であり、近郊の街ロズロアの領主邸宅に住む。
幼少期にモンスターから助けてくれたアイオンの事を気に入っている。
何時だって人の力になるために手を伸ばす彼の事に片思い歴大凡10年超えのプロ片思い。
アイオン自身も自分に学が無く平民と呼ぶべき身分であることを理解しているためサーシャとは幼馴染みであるが距離をある程度置いている。
その距離がもどかしくて、逢いに行く度についつい心ないことばかりを口にしてしまうのだ。意気地が無いのは何方だと自嘲することが多くなる今日この頃。
サーシャが「馬鹿は薬で治らない」「あなたは一生ティルーで過ごすのよ」と告げる度にアイオン自身は「まあ、そういう事もあるよな」と軽く受け流す。
全く以て興味を持ってくれない彼に悔しさばかりが溢れる日々である。
サーシャはクラウディウス氏族の一人であるため、混沌世界の幻想貴族にその血が繋がっている可能性はあるが、『伝承』を見る限りは彼女は勇者王アイオンとは関わりは無い。
プーレルジール特有の存在なのか、それとも現実に存在して居たかは定かではないが彼女自身が今を生きていることは確かである。
アイオンが旅立つことを夢見ていることを知っている。何時か自分も一緒にとそう願う自分がいることも理解している。
ただ、少女には身分はあったが力は無かった。戦うことなどまるでない恵まれた身分であったのだから。
のんびりと領主の娘として過ごし、同じクラウディウスの血筋の男と結婚するべきだと分かって居た。
それでも――と夢見てしまったのだ。彼と共に歩む未来があれば、と。
あるとき少女は何者かに話しかけられた。
それが『魂の監視者』サァハを名乗る存在であると気付いたのは何時だっただろうか。
そこから少女の意識はぷつりと途切れている。その身に何者かが巣食ったのは……屹度、気のせいではない。