PandoraPartyProject

SS詳細

深き森の呪文

登場人物一覧

タイム(p3p007854)
女の子は強いから
タイムの関係者
→ イラスト

名前:ティエーラ
種族:人間種
性別:男性
年齢:不明
一人称:僕
二人称:君
口調:だ、だろ、だろうな
特徴:幻想出身、紅色の眸、暗殺者
設定:
 幻想スラムの出身。暗殺を稼業とするギルドに拾われ育てられた孤児。
 両親の顔は知らず、名はギルド長であった男による命名である。ティエーラ本人は「ギルド長が適当に着けた」と認識している。
 魔術の素養が高く、何処で覚えたのか古いまじないの言葉を口にする。
 人殺しの術をその身に叩き込まれ、漸く一人で仕事を熟すことが出来るようになった頃にティエーラは妙な依頼を受けた。
 ギルド長は「俺が選んだ相棒と行ってこい」と単身でティエーラを深緑へと送り込む。待っていたのはアエミリアと名乗る女であった。
『あるイレギュラーズ』に父を殺され、復讐の機会を狙っているというアエミリアと共に熟したのは深緑の『魔女』の殺害依頼であった。
 ティエーラが幼少期に耳にし、何となく身に着けていた古語魔法を操る魔女を殺す事は容易であった。どうやら、魔女が自身を殺害して欲しいとギルドに依頼したらしい。
 アエミリアを連れてギルドに戻った時、その妙な依頼は『ギルド長がティエーラのために用意した』事に気付いた。
 ギルドの拠点として利用していた小屋は戦闘の跡が残り、噎ぶほどの血の香りがした。ギルド長や幾人かの仲間は埋葬され、裏庭に居た。
 それはある貴族が『暗殺された父の敵をとるため』にギルド・ローレットに依頼をした結果であったらしい。
 敢てティエーラを逃がすが為に遠方の依頼をギルド長は用意し、腕の立つ傭兵アエミリアを傍に着けたのだろう。
 実の親のように認識していた男を殺したローレットに怒りを募らせる。暗殺という家業を営むから悪いなどと言われて理解など出来るものか。
 奪うならば奪われることを是としろと言われようともティエーラは納得などするわけがない。
 依頼を受けたイレギュラーズが『タイム』という名前であることも、アエミリアの父の敵である『コルネリア』が傍に居た事も突き止めた。

「手を組もう、アエミリア。依頼で人を殺したならば、アイツだって同じだ。僕らは、同じ志の元にいる」

 ティエーラは幻想を拠点としたギルドに居た。だからこそ、ローレットのイレギュラーズの居場所も、彼女達のことだって知っていた。
 ならば――後は、復讐のみだ。
 協力者との間に結ばれた『復讐心』は、二人が思うよりも固く結ばれていた。

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