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『飛空騎士』ナジュド
登場人物一覧
- カイト・シャルラハの関係者
→ イラスト
名前:ナジュド
種族:飛行種
性別:男性
年齢(或いは外見年齢):22歳
一人称:私
二人称:貴様、お前
口調:だ、だな、であろう
天義、ルスト陣営に属する遂行者。
聖骸布を下賜され超人的な力を獲得している。
カイト(風読禽)によって人生を狂わされ、そして自らも狂ってしまった男。
天義の海沿いに位置するケルパルという港町に生まれた青年ジョルジュ・ディヴァナには夢があった。
ここより南にある海洋王国の領海を手に入れ、港町をより豊かにするという夢だ。
資源も豊富で暖かな海洋の海を手に入れることはどこの国から見ても素晴らしく魅力的で、ケルパルを治めていた地方領主もまたその野望を夢のキャンディにくるんで喧伝していたのだ。
町には『南の島を手に入れよう!』『豊かな海は我等のものだ!』といった過激なイラスト交じりのポスターが張られ、地元の少年たちもまたそんな思想に染まっていた。
南の島を手に入れろ。ネオフロ(当時流行った略語)どもをやっつけろ。……と。
やがて港町にも軍船がやってきて、兵士を募った。
一も二も無く兵に志願し、自分もまた南の島をめぐって戦うのだと厳しい訓練にも耐えた。
同じ町から志願した同年代の者たちと切磋琢磨し、やがて彼は立派な海の騎士へと成長したのだ。
そしていざ、戦場へ。南の島は我等のものだ!
結果は、散々たるものであった。
領海を遊撃していたたった一隻の船によって彼らの船は沈んだのだ。技術も練度も、あまりに違い過ぎた。
ケルパルの領主が周囲や国に対し独断で攻撃的な行為を行ったこともわかり、事件は過激派のテロとして処理された。
だがそんな事情は若いジョルジュには分からない。いや、分かりたくなかった。
夢は壊されたのだ。そのために、今まで生きてきたのにと。
そんなジョルジュが沈み行く船の上で見たのは、赤い鷹の船。当時より異名を持っていた『風読禽』カイト・シャルラハが大空を舞う姿であった。
多くの者が勇姿ととらえるそれを、彼は憎しみによってにらみ付ける。
憎しみと絶望は彼から感情の波を奪い去り、薄紫の相貌に静かな憎しみだけをたたえるようになった。
もはやひとりぼっちになってもいい。あの風読禽を撃ち落とすのだ。
そう決意を固めた彼の前に――『氷の聖騎士様』が現れた。
反撃のチャンスが、剣の形をして授けられたのである。
洗礼名ナジュドの名と共に。
- 『飛空騎士』ナジュド完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別設定委託
- 納品日2023年06月20日
- ・カイト・シャルラハ(p3p000684)
・カイト・シャルラハの関係者