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お前の運命を越えてくれ

登場人物一覧

刻見 雲雀の関係者
→ イラスト
刻見 雲雀(p3p010272)
最果てに至る邪眼

名前:刻見・隼人
種族:ウォーカー
性別:男性
年齢(或いは外見年齢):27歳
一人称:俺
二人称:お前
口調:~だ、~だろう、~なのか?
特徴:刻見・雲雀の『愛する人』である
設定:
 刻見・隼人は予知能力者である。正確には、予知能力者で“あった”という方が正しいだろうか。
 この混沌に召喚される際、世界のルールに則って其の能力は弱体化され、現在は“いつか来る滅び”を朧気に感じられる程度になってしまった。
 だが、隼人は其の事を後悔してはいない。かつて見た破滅の未来を諦念のまま、一族の掟として回避する事が赦されなかったあの頃に比べれば、今は自由だからだ。
 だが、自由と言っても何をすれば漠然と感じる“滅び”を回避できるのか、隼人には判らない。ただただ、愛する双子の弟――雲雀の為に何が出来るだろうかとばかり考え続けている。
 隼人は雲雀が彼より先に混沌に召喚されている事を知らない。だから先に自由になって『しまった』事に負い目を感じている。弟の為なら一族の掟も、破滅の未来も怖くはなかった。雲雀を愛していた。邪眼だと人が言う雲雀の瞳を愛していた。だから隼人は、雲雀を追放した一族が、そして己も――大嫌いだった。
 というより一種の人嫌いなのだ。故に隼人は基本的に他人には塩対応である。雲雀でない人間には殆ど興味もない。無用なトラブルを避ける為だけに事務的なやりとりはするが、其れだけだ。
 人混みを避けるように、彼は情報をやりとりする仕事をしている。出来るだけ人と触れ合わず、周囲に合わせて生きていたら自然と情報が手の中に入ってきていた。其れだけの事だ。

 ああ、弟の為だったら。
 雲雀の為なら、俺は、幾らでも何でも出来るのに。
 今日もそう悲しく思いながら、漠然とした破滅が空に漂うのを見詰めながら、隼人は混沌の中を生きている。
 さて、彼が雲雀に出会ってしまったら、一体どうするのだろう。破滅に立ち向かうのだろうか。共に受け入れるのだろうか。
 其れは、出会ってみなければわからない。

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