SS詳細
退屈姫と赤毛の悪魔
登場人物一覧
名前:シャーロット・アシュクロフト
種族:旅人
性別:女
外見年齢:25
一人称:私
二人称:貴方、貴方様、~殿、呼び捨て
口調:~ね、~だわ、~でしょう?
特徴:怜悧、頭脳明晰、気品がある、魔術師
設定:
長い金髪、見事な碧眼。
シャーロット・アシュクロフトは旅人であり、生家であるアシュクロフト家は貴族にして代々魔術の名門として神秘界隈では知られていた。イギリスを拠点とする彼等はヴァチカンを震源地とし、全欧州を震撼させた魔術大戦、所謂『聖逆戦争』に参加をしなかったが、かの『獣』が注視を怠らなかったとされる事からも実力の方は確かである。
シャーロットはそんなアシュクロフトの十七代目当主の一人娘としてこの世に生を受け、歴代でも最高峰とされる才覚を持ち産まれてきた才媛である。少女時代から早々と頭角を現した彼女にとっては如何せん『何もかもが簡単』過ぎた。勉学や魔術の修練は言うに及ばず、万能の天才じみた彼女は何もかもが人並外れて優秀であり、他の追随を全く許さない彼女は年若い時期から大の大人さえも寄せ付けぬ程に完成してしまっていた。
そんな目標のない人生は結果、彼女を恐ろしい程に無関心かつ無感動な『不感症』に貶めた。
混沌に転移する前の彼女は何もかもを有するが故に恐ろしい程に退屈しており、鬱屈としていた。父の宿敵が極東の地で斃れた事で更にその憂鬱は決定的なものになり、多感な少女時代も社交界で引く手数多の黄金時代も彼女の心は鈍色に曇っていた。
……のだが。
『退屈姫』の不感症は混沌転移と共に劇的な変化を迎える事になる。
何もかもに満ち足りていたお姫様は、着の身着のままで混沌世界に放り出され、鍛え上げた魔術のベールの悉くを剝ぎ取られた。
勝手分からず、混乱して……本来敵足り得ぬ敵に襲われて、有り得ない敗北と理不尽な人生の終焉に目を閉じた時――
――何、してんのよ。美人のお姉さん?
頭上から降った言葉は『赤毛の悪魔』のそれだった。
かくて絶体絶命をラサ傭兵商会連合の事実上のトップ、ディルク・レイス・エッフェンベルグに救われた彼女はラサの食客となる。
持ち前の万能の天才ぶりで団の事務経理から実戦、荒くれ者の尻を蹴っ飛ばす事まで完璧にこなすシャーロットは彼の副官と認知される。
ディルクも非常に重宝しているのだが元不感症が平然と言い放つ「何時結婚してくれても宜しくてよ?」には閉口して逃げ回っているようだ。
- 退屈姫と赤毛の悪魔完了
- GM名YAMIDEITEI
- 種別設定委託
- 納品日2023年05月21日
- ・エルス・ティーネ(p3p007325)
※ おまけSS『ワロスさんをどう思っていますか?』付き
おまけSS『ワロスさんをどう思っていますか?』
「は? どうも思っておりませんけど?」
――ライバルでは?
「ライバルですって? 冗談はおよしなさいな。
このシャーロット産まれ落ちたその時から、他の誰かのに後れを取った事などありません。
この私には土台ライバル等存在しないのです」
――ああ、『そういう』人ですか?
「『そういう』とはどういう意味でして?
……意味によっては穏やかではいられませんけれど」
――いや、まぁディルクさんって『その手』の人を良く集めるなあと。
「ですから! 『その手』とはどういう!!!」
――リーゼロッテさんとか。
「会った事もない遠国のお姫様とあの方に何の関係が……?」
――そういう意味ではワロスさんはレア度高いのでヒロインっぽいですね?
「人の話をお聞きなさい!!!」