しばいていいですよ

登場人物一覧

●はじめに
　このテキストはクライアントの意向（アトさんがイチャイチャしてくれる方法を教えてください！）に従って、クライアントの味方をする格好で作成されます。
　本来意義的にRe:versionの代表社員であり、PandoraPartyProjectのCWである私は全てのお客様を愛しております。
　従いまして、ご相談内容における当該人物（この場合はアト・サイン氏）に対して他意は全くございません。しかしながら、金銭を頂いてご相談されておる訳ですから、偏にクライアントに対して誠実足り得なければならないポジション・トークだという事はご了承の上、読み進め下さい。

●しばいていいよ
　さて、それを前段に置きまして。
　イチャイチャしてくれる方法、というのは最早一つしか有り得ないのです。
　手段に多少のマイナーチェンジこそあれ、事実に多少のニュアンスの違いこそあれ、一つです。
　それは何かというとですね。

『話し合え』

　という一点に尽きるという事です。
　PCでもPLでも恋愛関係に発展する場合、様々なクリアしなければならない事柄がある筈です。
　例えばPLなら二人の物理的距離だったり、年齢差だったり、経済状態だったり、家族や仕事の問題だったりまぁ様々です。
　翻ってPCならPCならそれは何でしょうか？
　実は簡単でこれは……

『キャラ設定』

　というもので一言で説明可能なのです。
　勿論、大前提でPL同士に合意形成（コンセンサス）があり、何らか人間関係の発展を行う事が吝かではないという話ではありますが。
　PL同士が一定に合意しているのにそれが成り立たない場合、殆どそれは『強烈な拘りのあるPC設定』が悪さをしています。
　悪さというと言葉は悪いかも知れませんが悪さです。
　少なくとも肉屋がイチャイチャしたいのに観光客が『いいけど煮え切らない』のは悪さです。
　アトさんは己がキャラ設定やロールを遵守せねばならぬから満更でもなくお気に入りなゴラとイチャイチャ出来ない。
　ゴラはそれにちょいそろそろ不満であるゴラ。
　ここで必要なのはなんでしょうか。
　要するに妥協何ですよ、妥協。お互いが話し合って『妥協』しなきゃあいけない季節なのです。最早。

『設定とワタシどっちが大切なの』

　なのです。
　はい。厳しいですね。これを言われると辛いし言いたくないですね？
　相手の事尊重してあげたいですもんね。
　でもね。繰り返しますよ、いいですか。
『もうそんな季節じゃあねえんですよ』。
　あと十一か月もすりゃあPPPはぼちぼち終わっている事でしょう。予定通りなら。
　これマジ目に言うんですけどね。自己のキャラ設定は大事ですが、他人と関わる決断をした以上は妥協せずに人間関係は維持し難い。
　どちらかが強く何かを望むのであれば、望まれた側は譲歩できる範囲は譲歩せなあかんのです。
　所詮『自分の都合でしかない自己設定』ですからね。
　他人と遊ぶのであれば、最初に定めた形を絶対に変えない、なんていうのは酷いエゴイズムなのです。

　はい。それでも相手に悪いですね、ワタシのわがままを叶えろ、なんてのは。
　そりゃあそうです。キャラ設定は大切ですからね。

　ですが、良く思い出して下さい。
　この数年、貴方はアトさんと泣いてはしゃいで遊んで色々な思い出を作ってきましたね。
　その時間は彼にとって不都合で退屈なものだったでしょうか？

　今でも良好な関係を続ける貴方は彼に少なからずを与えてきたはずです。
　つまる所、『彼は彼にとって居心地のいいフラーゴラを求め、貴方はこれまでずっとそれに応えてきた』のです。
　惚れた弱味と言えばそれまでですが、返して貰いましょう。

　与えあう事が愛ならば、もうそろそろいいでしょう。
　話し合いなさい。ここはワタシに譲れ、可能な限りでいいから。ワタシの望みをかなえて頂戴、と言いましょう。
　残余期間、多少のわがままを聞いてくれない男なら、一発しばいて差し上げなさい。

●おわりに
　聞かれたから答えた本音なので、上手くいかなくても責任は持ちません。
　しかしながら、私はこれが成り立たない相手とはよう遊びませぬ故。
　貴方が大事にされているのであれば、少なからず望みは届くものと思っております。
　健闘を祈ります。

　公開自体はご自由にどうぞ！