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SS詳細

淡き呪詛

登場人物一覧

ジェラルド・ヴォルタ(p3p010356)
戦乙女の守護者
ジェラルド・ヴォルタの関係者
→ イラスト

名前:カタラ
種族:魔種
性別:女性
年齢:unknown
一人称:わたし
二人称:あなた
口調:ですぅ、ますぅ、でしょお
特徴:『強欲』の魔種、菌を操る
設定:
 覇竜領域フリアノンの出身であった娘。天浮の里との連絡役を担ったが『絶望の青』を越えることなく消息を絶った。
 本来の名を語る事はなく、古い歴史の上で失踪者としてその存在も知られていないが今は魔種として自由を謳歌している。
 海種のように美しい鰭を有する女は自らの失踪(反転)を『非業な運命』と称し、納得していない。
 何故ならば、女は自らを一番に美しく優秀であると定義していたからである。
 誰もに認められ、輝かしき栄光と共に過ごすのだと認識していたのだ。
 だと、言うのにこの有様である。廃滅病の話を聞き、同行者達を海に蹴落とした後に為すことも失い自らの現状に憂い反転した。
 自分勝手だと罵る者も居るだろうが「だから、どうしたってはなしですよねぇ。わたしは『誰もに愛される存在』であるべきでしたしぃ」

 のうのうと生きている覇竜領域の亜竜種達を赦す事が出来なければ、今やシレンツィオの仲間入りを果たした天浮の民を許すことも出来ない。
 故に、時折フリアノンを訪れては亜竜種達に自らの権能の種を植付ける。
 カタラが得た能力は『呪詛の種』を撒くことであった。自らの不運を他者になすりつけるように、その肉体に滅びの気配を植付ける。
 それは芽吹き、徐々に苗床となった者の肉体を喰らう。『苗床』は其の儘弱り果て、最期には死に至るのだ。
 その光景を見ることがカタラは好きだ。自身よりも不幸な者が居るだけで安心できる。
 能力故に、カタラが背後に存在しているとは気付く者も少ない。
 だからこそ、彼女は日々、影で動き続ける。覇竜領域だけではない、海洋だってどこだって。
 皆、病で苦しみ死んだと言われることだろう。自らの存在を知ってもらおうなどとは思わない。
 ただ、相手が死ぬだけで良いのだ。そうして苦しみ、死していく光景が女の心を満たすのだから。

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