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<海神鬼譚・異聞>鱗状表皮泡化異常症。或いは、鱗泡病について

登場人物一覧

十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍

鱗状表皮泡化異常症(Mermaid Syndrome)。
通称“鱗泡病”についての記録。
鱗泡病が最初に確認されたのは、海洋のとある小さな漁村である。
主な症例は、皮膚の硬化および人体の溶解。硬化した皮膚が鱗のように見えること、人体が溶解する際、泡状に沸騰することから“鱗泡病”と呼ばれるようになった。

鱗泡病のフェーズは以下の3段階に分けられる。
フェーズ1においては、身体の一部が鱗状に硬化を始める。徐々に鱗は全身に広がり、やがて身体の大部分にまで及ぶ。
身体の大部分が鱗に覆われ、自力での行動が困難となった段階をフェーズ2と呼称する。フェーズ2において、患者は“歌声”の幻聴に悩まされ、意識が混濁し始める。また、フェーズ2の患者は暴力的になる傾向にあり、時折、周囲の物や人を無差別に攻撃するようになる。
フェーズが3へ移行すると、患者たちの身体は泡のように沸騰し溶解を始める。個体差はあるが、泡化が始まってから早い者で数分、長く保った者でも1週間から10日ほどで、完全に泡化し死亡する。

症状の進行には個体差があり、最初の鱗が発生してからフェーズ2へ移行するまで、早い者で数日ほど。しかし、フェーズ1からフェーズ2、またはフェーズ2からフェーズ3への移行は個体差が大きく、場合によっては症状の進行が止まることもある。


※ここから先はページが破り取られており確認できない。
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※破られたページには、以下の情報が記載されていた。

鱗泡病は、潮騒の音や嵐、雨の音を耳にすることで進行することが確認されている。
※記録者はこれを、患者へ“嵐の音”を日常的に聴かせ続けることにより把握した。
これは、鱗泡病の発生源となった“孤島の人魚”が日常的に聴いていた音がそれだからだと予想される。また、鱗泡病の原因は病原菌やウィルスではなくある種の“呪い”であるため、いかなる抗生物質や治癒魔術において完治させることはできない。
※心身の強度も進行速度に関係するようで、治癒魔術の行使による症状の一時的な緩和は確認されている。

鱗泡病は“人魚”の歌声を聴いた海鳥たちの鳴き声により感染範囲を広げているようだ。なお、人魚ほどの感染力は確認されていない。
現時点における治療方法は「人魚の歌声」に耳を傾けることのみであるが、どういったメカニズムにより鱗泡病が完治するのかは不明。

記録者、メルクリオ

  • <海神鬼譚・異聞>鱗状表皮泡化異常症。或いは、鱗泡病について完了
  • GM名病み月
  • 種別設定委託
  • 納品日2023年04月15日
  • ・十夜 縁(p3p000099

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