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フィー。或いは、黄色くてふわふわした不死鳥(仮)の幼体…。
登場人物一覧
名前:フィー
一人称:ちゅん
二人称:ちゅちゅ♪
口調:ひよこのような鳴き声
特徴:見た目はひよこ、頭脳もひよこ
設定:
メイメイ・ルー (p3p004460)が海洋にて出逢った不死鳥(仮)の幼体。
黄色いふわふわした羽毛に覆われており、体温は高い。また、嘴は金属質なもので体温が上昇するにつれて赤熱する。最大まで熱くなった場合は、煙草の火と同程度の温度となる。
見た目はひよこ、頭脳もひよこ。手の平サイズの小さな体で好奇心は旺盛な方。
不死鳥(仮)の生態について、詳しいことは判明していない。例えば、死亡した場合は数十秒から数分で発火し、炎の中から再生することが確認されている。
不死鳥(仮)に遺体を、複数に分割した場合も同様で酸素に触れると発火し、再生する。その際、再生した個体はひよこの姿を取り、また分割された肉片それぞれが一個の個体となる。
メイメイと意気投合した当個体“フィー”も、分割された肉塊から再生したうちの1羽である。
なお、正しくは再生ではなく“再発生”と言った方が正しいようだ。死亡前と死亡後では、完全な別個体である。
フィーは普段、王都メフ・メフィート郊外にあるメイメイの領地で咲き誇る花や野鳥と共に、穏やかかつ自由気ままに過ごしている。
フィーが特別なのか、或いは不死鳥(仮)の幼体の性質なのかは不明だが、成長速度は非常に遅い。ひよこのままの姿で、体格だけが少しずつ大きくなるようだ。メイメイはそれを、不死鳥(仮)が成体となるには、何らかの条件が必要であるためだと予想している。
だが、決してフィーは無力なひよこなどではない。例えば、時折フィーは自力でメイメイの住むメフ・メフィートの下宿へ遊びに来ることがある。
誰かに連れて来られたわけでも無いし、メイメイが下宿に連れ帰ったわけでもない。フィーは自力で飛んで来たのだ。例えば、ある日の深夜、メイメイは夜空を翔ける赤い流星を目撃したと証言している。その翌朝、メイメイの部屋にはフィーがいた。
メイメイがフィーを抱き上げると、その体温はまるでさっきまで炎の中にでもいたかのように熱かったという。
赤い流星とフィーの関連は不明だ。だが、メイメイは「不死鳥(仮)は燃えながら空を舞う」のだと予想している。では、どうしてフィーは普段、飛ぶことが無いのか。
「たぶん、疲れるからでしょう……めぇ」
人前で飛ぼうとしないフィーの生態について、メイメイは上のように証言している。