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忘れた事さえ忘れてしまえ
登場人物一覧
- ユーフォニーの関係者
→ イラスト
名前:ラ・ルゥラ・ルー
種族:明星種『アリオス』
性別:なし
年齢:不明
一人称:我
二人称:そなた
口調:~だろう、~だな、~なのか?
特徴:美しい羽は時折生え変わり、抜け落ちる
設定:
ラ・ルゥラ・ルーは若き竜種である。
美しい羽を持ち、雲の中を駆けるように飛ぶ。
其の様はまるで閃光が走るかのようであり、覇竜の人々はラ・ルゥラ・ルーが飛翔しているのをみると、其の美しさと恐ろしさに身を竦める。
そして彼が飛び去った後、偶然桃色の羽を見付けたなら――幸運の守りになると、そっと拾って帰るのである。
ラ・ルゥラ・ルーは覇竜領域の奥におり滅多に出て来る事はないが、飛びたいと思った時は覇竜領域のありとあらゆる場所を飛び回る。君がもし桃色の閃光を晴れた空に見る事があったなら、其れはラ・ルゥラ・ルーの飛び去った軌跡かも知れない。
ラ・ルゥラ・ルーは記憶を喰らう。
其れは何も生物に限った話ではない。無機物の記憶――耐久力や、生物の記憶を戯れに食らう竜、其れがラ・ルゥラ・ルーである。
食われた側は食われた事すら知覚できない。忘れた事を「忘れた」と思い出す事が困難であるように、其の記憶がなくなった事すら判らず過ごす。或いは誰かに指摘されて初めて、其の記憶がない事に気付くかもしれない。
故に人々はラ・ルゥラ・ルーが飛翔する時、恐れを持って其の閃光を見るのだ。ああどうか、戯れであっても記憶を喰らわれませんようにと祈るのだ。
そしてもし、ラ・ルゥラ・ルーの抜け落ちた羽を持っていたなら――其れはラ・ルゥラ・ルーの目から持ち主を護り、或いは見つかって記憶を戯れに食われても、「忘れた事実さえ思い出せれば」食われた記憶がまた蘇るという言い伝えがある。
だが真偽は定かではない。ラ・ルゥラ・ルーは人間を襲った事など、ただの一度もないのだから。襲う価値すら、まだ人間という種に見出していないのだから。
- 忘れた事さえ忘れてしまえ完了
- GM名奇古譚
- 種別設定委託
- 納品日2023年03月14日
- ・ユーフォニー(p3p010323)
・ユーフォニーの関係者