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聖奠の乙女達
登場人物一覧
名前:聖奠の乙女達(サクラメントのせいじょ)
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これは遠い未来の天義に残されているという御伽噺である――
暗き海に覆われた白き都を救った者達の中に聖奠の騎士と神官がいました。そして、彼女達を支えたのは一人の淑女でした。
聖教会に伝えられる神託は何れもが歪みきったものであったのです。
神託は人々の生活をも変化させてしまうもの。神様の降ろす新たな神託こそ全能であったと信じ切ることは難しいでしょう。
嘗ての
ですが、大きな災いによる変化は其れ等全てを変えたのです。
神の子たる民達を蔑ろにし続ける神託は悪しき者に利用されたに過ぎない。
それらを見極める真実の眼を騎士と神官と淑女は有していたのです。
騎士はその歪みを正すために剣を抜き、神官は新たな神託を得るために祈りを捧げました。
そして、淑女は慌てる民草の動乱を鎮め、共に戦う事の大切さを説いたのだといいます。
悪しき者に立ち向かう猛き力と勇気を騎士は持っていた。
清く正しき思いを捨てず神を尊ぶ祈りを神官は持っていた。
どの様なときでも友を信じ祈りを捧げる気高さを淑女は持っていた。
三人は苦しきときも力を合わせ、多くの人々を救い続けてきたそうです。
白き都に住む子供達よ。
時に挫けそうなときも神を、そして、友を信じなさい。
時に危機が訪れたとて、決して敗北という2文字を思い浮かべてはなりません。
正しき者を見極めるために知恵を付け、冷静さを忘れずに常に、心を穏やかに保たねばなりません。
わたしたちが生きてきたこの道に無駄なことなど決して無かったのだと、それを三人は教えてくれたのですから。
……この御伽噺は多岐に渡り『聖奠の乙女達』『聖霊の三人』や『救世の乙女達』、『サクラメントの聖女達』など様々なタイトルで知られている。
寓話として絵本となっている他、子供達には「真実を確りと見極め、よく学びなさい」と教えるためにも用いられているそうだ。