SS詳細
シュレディンガーのにゃん
登場人物一覧
名前:ローマン=パーヴロヴィチ=カーリン
種族:魔種
性別:男
年齢(或いは外見年齢):二十代中盤に見える
一人称:私
二人称:おまえ、呼び捨て、~殿、~様
口調:~だ、~だろう、~だろうか?
特徴:穏やか、妹想い、貴族的、文化的、『戦闘が得意ではない』
設定:
ローマン=パーヴロヴィチ=カーリンは鉄帝国の名門カーリン家の嫡男、跡取りだった人物である。
言葉が過去形になっているのはカーリン家が鉄帝国内部の権力闘争、暗闘じみた政治戦に敗れた結果、領地没収の憂き目にあったからである。当然ながら、謂われなき讒言に基づいたこの処置にカーリン家は激しく反発し、『鉄帝国においては比較的正当な申し開きと見做される』決闘を以って、この屈辱を濯がんとしたが、跡取りであるローマンがこれに敗れ横死した時点で家の命脈は尽き、絶望した父の手でレイリー以外の血脈は途絶えたと『される』。
決闘の話に目を向けるなら、元よりローマンは鉄帝国の名門に産まれながら武技に優れてはいなかった。どちらかと言えば理知的で穏やかな青年である、
されど、彼は恐らくは己より余程戦いに向いた妹を決闘に出すという甘えを自分自身に許さなかった。
彼は家族愛の強い男だったが、その愛情は取り分けこの快活で利発な妹に強く向いていた。
ローマンは生意気で跳ね返りの盛りの妹を何とか押し止め、自分が死ぬ事を選んだのである。
本項これよりは『絶対的な事実のみを示していない』。
万が一、億が一の確率で有り得る『かも知れない』――ローマンが魔種として生存していた場合の仮定に過ぎない。
ローマンは一族郎党を巻き込んだ父の結論をさぞ苦々しく思った事であろう。
自らが盾になって守った『可愛いレイリー』は深く傷付き、彼女からは彼が望んだ穏やかで優しい令嬢の幸福は永遠に取り上げられたからである。
結果として勇壮に剣を持ち、盾を構える事となったレイリーにも彼は複雑な感情を抱かざるを得ない。
それは愛情とままならぬ人生への絶望と、同時に嫉妬に他ならない。
「何故、レイリーはこの私に出来なかった事が出来るのだろう」。
繰り返すが、これは肯定ではなく、同時に否定でも有り得ない。
ローマンは死亡した筈だ。されど混乱の中行われたその確認が如何程のものだったかは不明瞭である。
レイリーは幼く、重要当事者である父は死んでしまった。『箱の中の生死は観測されるまで確定していないだけ』。
- シュレディンガーのにゃん完了
- GM名YAMIDEITEI
- 種別設定委託
- 納品日2022年11月09日
- ・レイリー=シュタイン(p3p007270)