PandoraPartyProject

SS詳細

破れた者たちの集い家

登場人物一覧

ジルーシャ・グレイ(p3p002246)
ベルディグリの傍ら
ジルーシャ・グレイの関係者
→ イラスト

名前:ブランカ
種族:精霊種
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):20代ほどに見える
一人称:私
二人称:呼び捨て
口調:~だ、~だな
特徴:美形、愛嬌がある、妖艶、暑がり
設定:
「ここはティル・ナ・ノーグ。戦うことを望まない、妖精たちの国だ」
 ヴィーザル地方のどこかにあるという、精霊たちの隠れ里「ティル・ナ・ノーグ」を治めている雪の女王。
 女王とはいえど、ささやかな住まいを国と定めて争いを好まない妖精たちと静かに暮らしている。本来であれば争いを好まぬ気質だが、戦う力を持たぬ精霊たちのため、自身は強くあらねばならないと思っており、そうふるまっている節がある。敵に対しては苛烈だが、実際はお茶目で気さくである。
「何。侮られるわけにはいかないのでな。非礼、お許し願いたい」
 そして、とても酒に強い。

「息災か? また気配が変わったな。……気を付けて、ジル」
 銀の森の針葉樹林に所在する領地の様子を見にやってきていたジルーシャと偶々出会い、彼のお人好しっぷりと、右眼から感じる気配に興味を持ち、以来交友を育んでいる。
 彼の領地の名前が同じ「ティル・ナ・ノーグ」なことには奇妙な偶然を感じている模様。
 現在の鉄帝動乱に伴い、隠れ里の存在は結界で隠しつつ、自らも巻き込まれないよう現在は銀の森のジルーシャの領地に身を寄せている。
 極めて大きな危険が迫った時、精霊たちが傷つかないように自身の魔力を分け与え、冬眠のような状態にすることができる。これは最終手段であり、あまり使いたくはないと思っている。
「なれば、雪解けがもたらされるかどうかなどわからないのだから」

おまけSS『銀の雪、精霊の気配』

 甘い花の蜜は蝶や友人たちを呼び寄せ、同時に、また、天敵を引寄せる。ブランカがその気配に惹かれたのは、自身も精霊であるからなのだろうか。
 ブランカは普段であれば人前に顔を出すことはめったにないが、その存在を興味深く感じた。それが祝福なのか、呪いなのか……。
 細い杖に魔力を集め、警戒しながら近づいた。
「アラ、こんにちは」
 その人物は、振り返った。ふわりと友好的な香りを漂わせて。
「気持ちの良い天気よね。こんな日はやっぱり、ちょっと寒くたって外を歩きたくなるわ」
 棘に気が付かないような能天気、というわけでもない。
 大丈夫、敵じゃないわ、と、落ち着かせるように、自分から示して見せたのだ。
 ジルーシャ・グレイなる人物は、奇妙な気配をまといながらも……「善」なる人物だった。

「あなたの国も、ティル・ナ・ノーグっていうの? それはとっても、奇遇だわ」
「ああ、数奇な縁を感じる。もしかしたら同じ旅人が似たような夢を見たのかもしれないな」
「きっと、それに意味があるんなら……友人になれるってことよ」

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