SS詳細
陰日向のダチュラ
登場人物一覧
名前:ヴィッター・ハルトマン
種族:旅人
性別:男性
年齢:28歳
一人称:僕(もしくは私)
二人称:君
口調:~です、ですね?(もしくは「だ、だよね」口調)
特徴:常に笑顔、温和、友好的、平和主義者……?
設定:
彼は旅人である――ハリエットと同じ世界からの、だ。
訪れた時期は不明だが既に混沌大陸のあちらこちらに知人を作っており、非常に交友関係が広い人物である。彼の話術や雰囲気は人を安心させ、友好的な関係を作るのに優れている様だ――故にこそ一見、人当たりがよく誰にでも好かれる人物だ、が。
内実は異なる。
彼は『悪』だ。それも、笑顔の仮面の下に黒き業を隠し得る人物。
彼は子供を売るのだ。
かつての世界でも同様であった。ストリートチルドレンたちを引き取り、面倒を見て、時に仕事を与え、そんな子供達から頼れる大人と目されていた。けれど裏では――子供を売り捌いて富を得ていた。
『パーツ』でも『そのまま』でも、必要に応じて。
だって買い取り手がいつの時代にだって、どこの場所にだっているのだからと。
そしてハリエットの事も売るつもりだった。
だが、失敗した。あと一歩の所で仕損じたのだ。
「――あと少しだったのに」
彼は諦めていない。ハリエットと再び出会えば、きっと彼女を求めるだろう。
その身を。その魂を。その全てを、叩き伏せる為に。
……なぜハリエットに執着するか、だって?
ハリエット、君は。
一度だけ盗んではいけないモノを盗んでしまったんですよ。
君にとっては苦い水。だけど求める人にとっては万病を治す薬を、君は――
只の飲み水にしてしまった。
ストリートチルドレンは生きているだけで害悪だ。
適切に『処理』してあげなければ。
……彼は、この世界に来てからも「裏」に繋がりがある。裏社会こそ彼の生きる場。
しかし初対面の人物は彼の業にはほとんど気付かない。
もしかすれば彼は『そういうギフト』を持っているのかもしれない。
常に笑顔の優男を見つけたらご用心を。
君は貴女を見ている。深淵の底から覗いてる……だから。
――深淵から眼を逸らして生きるなよ、ハリエット。
……なお、戦闘能力は不明だが自衛用で銃を手にしている。
戯れに。或いは信用を得る為に。
興味気に見つめる子供達に使い方を教えた事も――あるとか、ないとか。
おまけSS『祝福か、気質か』
●『陰日向のダチュラ』
それは彼のギフト。彼が『穏やかであり、とてもいい人』に感じられやすくなる。
つまりは初対面の者などと友好的に話せる確率が高まる――という類である。
無論、自らを警戒している者や洞察力が高い者などを中心に通じない事はあるが故に絶対ではない。
――ただ、混沌世界に訪れる前から彼は『こういう』人物だった。
祝福が無くても彼は彼の儘に行動していただろう。
彼は彼の儘に在り続けていただろう。
……彼の活動は幻想や鉄帝、ラサなどの混沌各地の都市部を中心に及んでいる。
(一応、お国柄『裏』の活動に対するガードが堅いが天義などにも現れたりはする様だ)
場に応じた礼服を着込み、現地に溶け込み、彼は各地に在るのだ。
自らの祝福か、気質かと共に。