SS詳細
『蒼羽潜影の策士』シドニウス・フォン・ブラウベルク
登場人物一覧
名前:シドニウス・フォン・ブラウベルク
種族:人間種
性別:男性
年齢:30
一人称:僕/私
二人称:君/卿
口調:でしょう、でしょうか、でしょうね、など
設定:
テレーゼ・フォン・ブラウベルクの実兄であり、幻想貴族ブラウベルク家の現当主。
テレーゼと同じく空色の髪、空色の瞳をした柔和で知性的な面持ちをした好青年。
父の死後に家督を継ぎ、その直後から継母の兄であるイオニアスとの政争を繰り広げた。
兵を挙げたイオニアスに対する包囲網の形成、
イオニアス討伐後のイレギュラーズへの旧領管理権の譲渡を纏めるなど、影ながら政治力を発揮している。
この時の経験から常に王都に身を置き、
対幻想貴族を担当する者が必要と判断し、以後は王宮にて政治・外交に勤しんでいる。
このため、ローレットはもちろん、
民衆の前に立つと言った意味での『表舞台』には殆ど出てこない。
そう言った表舞台での諸事に関しては基本的にテレーゼに任せている。
ブラウベルク家の危機や問題に関して、基本的にテレーゼとの話し合いで指針を決める一方、
立地上の理由から緊急時にはその場で独断専行を認めている。
妹のテレーゼからは『貴族らしい貴族、腹黒、策士』と呼ばれる一方、
『本人が思っているよりも領民思い』だとも評価されている。
テレーゼがそう評価した理由の一つは毒蠍事件である。
当時、既にローレットと関係を持ちつつあったテレーゼが継母に幽閉され、
それに激怒した民衆が領主邸へ押しかけた。
この際、シドニウスは《《ブラウベルク兵を統率して民衆に被害が出ないよう務め、
イレギュラーズがテレーゼを助け出すまで領民に怪我人を出さなかった》》。
このことから、兵を統率するという意味での将としての器量も持ち合わせていると思われる。
また、テレーゼは『兄は私のことをそこまで重要視していない』と評しているが、
実際にはかなり溺愛している部類である。
テレーゼが領主代行としてかなり自由なのも、
王都でのドロドロな政治から基本的に離れているのも、そういった甘さに起因している。
なお、前述の理由からマルクとは今のところ接点はない。
「ふふ、彼、ですか。ええ、聞いておりますよ。妹がお世話になっているようで。
色々と報告書や手紙を見ていると、よく彼の名前が出ているでしょう?
情報を見聞きする限り、中々な人物であるようですね」
これがシドニウスのマルク評である。