SS詳細
『無銘』のローズル
登場人物一覧
名前:ローズル
種族:鉄騎種(?)
性別:男性
年齢:unknown
一人称:僕
二人称:貴方、~様
口調:です、ます、でしょうか
設定:
革命派に接触している『特務派』軍人を名乗るギュルヴィの部下。階級は不明。
非主流派とも呼ばれる軍閥の強行派に分類され、ギュルヴィの目指す思想に同調して活動を行って居る。
元は鉄帝国で活動している外交官の一人であり、ハリエットやイレギュラーズの旅人と交友を持ち、幅広い情報を得るために奔走していた。
外交官であった事から各国に対しての知識も深い。故に、彼と出会った者は好感を覚えることが多いのだという。
主たる勤務地は不凍港ベデクトであったが、現在は革命派に接触するために首都に滞在している。
別世界からやってくる存在に興味を抱き、其れ等の有する知識を己が物にしたいと云う深い強欲。
識れば識るほどに世界を隔てる壁が青年にとっては憎たらしいものとなった。
ローズルの満たされることのなき欲求にギュルヴィは付け込むように声を掛けたらしい。
――貴方、その知識を活かし未だ見ぬ国を作ってはみませんか。
分かりますか? 『識らぬ』と言うことは、これから知れるという事だ。
甘言は其れより続き、ギュルヴィが経験してきた苦悩を耳にしてローズルは彼へと同調したのだそうだ。
現時点でその性質が反転しているかは不明。ハリエットが出会った際には心優しく話し上手な青年であったが現状がどの様になっているかも定かではない。
男は言葉と知識こそが武器であると認識していた。
現状の鉄帝の騒動を受け、ギュルヴィの話す『国盗り』が現実味を帯びてきたことから未だ見ぬ未来に期待を抱きギュルヴィの元に身を寄せているのは確かだろう。
安定した混沌の各国。その内の鉄帝国そのものが崩れ落ち新たな国となるならばそれは歴史を見届けた者となるチャンスなのだ。
言葉巧みに人を先導し、自身の利となるように動かす。
卓越したカリスマ性と扇動能力を有するローズルはギュルヴィにとっての非常に使い勝手のよい駒である。
共に歴史を刻む者を求め、革命を扇動する。
其れはこの国を揺るがす動乱を見届けたいが為。それこそがこの男の欲なのだから。