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『月虎』ウル
登場人物一覧
- ソアの関係者
→ イラスト
名前:『月虎』ウル
種族:光(月)の精霊種(イレギュラーズ)
性別:女性
外見年齢:10代後半位
一人称:私
二人称:~さん、~ちゃん
口調:だよ、だもん、だよね?
特徴(内面):弱気、情が深い、甘えん坊、食いしん坊、ざる
ギフト『月の王』:夜に住まう存在に、その知性に応じた意思疎通や簡単な命令が可能です。但し、命令は危険の無いものに限り、通じるかどうかは対象の性質やウル自身との相性によります。
設定:
物心ついた時には、ソアと共に居た。
仲良しの姉妹であり、双子のようでもある。
狩猟の腕前はソア以上であり、彼女が生まれ持った気弱さやおとなしさは、少なくとも故郷の銀の森においては、全く問題を生じ得ないものだった。
銀の森の一件を経て『人の類い』となった二人は、共に森を出る。
しかしイレギュラーズになったソアと違い、ウルが空中神殿に招かれることはなかった。
やがて人との交わりと、そして何らかの運命を感じたウルは、しばしの後に鉄帝国の軍人となる。
大人しく、ともすれば弱気な性格を裏返すように戦いぶりは凄まじく、戦場に数多の凄惨を描いてきた。
それはきっと「本当は戦うのが怖い」から。必要以上に相手を痛めつけてしまうのだ。敵が命を失ってさえも、引き裂き喰らってしまう。ウルは個人としての戦力は極めて大きいが戦術には組み込みにくく、幾度も番狂わせを引き起こしてきた。
そのためか、彼女の戦場は主にヴィーザルなどの辺境となることが多かったらしい。
肉体的にはソアに似た近接戦闘能力に長けるが、好んでいたのはもっぱら弓であり、銀の森では『月虎』の二つ名を持っていた。
光の精霊だったことや、ギフトの特性、また弓の形状が三日月を連想させたためだろう。
けれど今現在は、定かではない。
運命の転換点は、バルナバスが皇帝となったことだった。
首枷が外れたウルの精神は、急速に変貌を始めており、微かな狂気さえ纏っている。
このままでは、
「ソアちゃんみたいになりたいなあ」
「ねぇ知ってる? 一番人間らしい行いはね……戦争(ともぐい)だよ」
おまけSS
たべちゃえば、ずっといっしょになれるよね。
いっしょになったら、寂しくも、怖くも、不安でもないよね。
邪魔するなんて、ぜったいぜったい、ゆるさないもん。