SS詳細
秘密の話
登場人物一覧
名前:ルカ
種族:夜妖
性別:男性
外見年齢:16歳ほど(実年齢は不明)
一人称:僕
二人称:君、呼び捨て、明煌、廻
口調:だね、だよ。かも?
特徴:橙の瞳。毛量の多い茶髪。猫耳が生えている。見た目は美少年。
設定:
煌浄殿の呪物の一人。
思いを形に残す『蓄音機』に魂が宿った夜妖。
其処に流れる歌から名を取って『流歌』と呼ばれていた。
ルカの歌は人々を癒した。反対に狂気に陥れる事もあった。
その特性を悪用した集団から回収されて煌浄殿へとやってきた。
とても耳が良く、煌浄殿の中ならどんな音も聞き漏らさない。
そして、それをレコードに出力する能力を持つ。
明煌と廻しか知らないような話を呪物の皆が知っているのはルカが教えているから。
例えば、シジュウには『明煌のお菓子』を教えてあげた。
呪物の皆は明煌の事を知りたがる。
その明煌の特別で『大切な預かり物』の廻の事にも興味津々だ。
何より廻が来てから明煌はよく喋るようになったから。
廻に何かすれば明煌が反応するのが呪物にとって楽しくて嬉しいことなのだ。
主である明煌が皆大好きだから。
だから、ルカはできる限り皆に明煌と廻の事を教えてあげる。
でも、明煌や廻が知られて欲しくないことは言わない。
それは内緒の約束なのだ。
「だからさ。廻が僕達に聞かせてよ。明煌とどんなお話をしてるの?
君の口から話してくれた事を皆に伝えるからさ」
ルカは楽しげに廻の手を握る。
「……ええと。そうですね。普段はあんまり会話しないかも?
僕と一緒で朝が弱くて、寝起きは不機嫌で。好き嫌いが多いみたいですね。
あと、明煌さん用のお菓子を持ってないと不機嫌になります」
「あれでもすごく喋ってるよ。廻が来る前は一日中喋らないのは当たり前だったから」
「そうなんですか? 喋ってくれてる……?」
明煌が耳元で囁くのは会話というより意地悪な言葉ばかりだったと廻は首を傾げる。
「うん。明煌なりに超頑張ってるね。『大切な預かり物』なんだね。
だから、廻が優しくしてくれると明煌は少し安心するんだ。多分ね」
話しかけたりお菓子をあげたり小さなことでも、明煌が廻と仲良くしていることが呪物達にとって嬉しいことなのだとルカは笑った。