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うつしよの扉
登場人物一覧
名前:葛籠 うつしよ(つづら うつしよ)
種族:旅人
性別:女
年齢(或いは外見年齢):21歳
一人称:うち
二人称:あんた
口調:です、ます、ですか(関西なまり)
特徴:再現性東京202X街希望ヶ浜在住、『音呂木』に縁深き存在
設定:
希望ヶ浜に住んでいる女性。双子の兄が希望ヶ浜大学に所属しているらしく、希望ヶ浜大学のキャンパス内でその姿を見ることが出来る。
長く伸ばした白髪に、真っ黒の瞳、怪談の噺家を自称し『語り部』を名乗っている人形のような娘。
彼女曰く「音呂木の縁者でして、うちと双子の兄はまあ、別たれた家みたいなもんなんで特別な力なんてありゃしませんけどね」との事である。
彼女からそうした話を聞けたのは偶然、水夜子がうつしよが主催する『怪談の集い』へと参加した事がきっかけであったらしい。
アクティブに活動する水夜子はうつしよの双子の兄は『夜妖憑き』であり、その双子の妹であるうつしよ自体にもなにか違和感を感じると告げて居た。
双子の兄『とこよ』は蜘蛛が憑いているのではないか。ならばうつしよは……?
――その話を聞いてニコラスが最初に気になったのは『葛籠』というファミリーネームだろう。
今まで希望ヶ浜怪異譚でもよく名を見かけていた葛籠 神璽と同じファミリーネームを持った彼女が音呂木の縁者なのだという。
石神でも逢坂でも両槻でも味方であった筈の音呂木神社。その縁者に葛籠の名を持つ者が居る。
「うちは別に敵やありません。だって、敵や味方なんて
ひよのちゃんからすりゃ、うちは敵かもしれませんけどね。そんなん女の子のちょーっとした気紛れみたいなもんですやろ?」
焼けに饒舌に語らう彼女はくすくすと笑ってそう締めくくることだろう。
怪談の語り部、噺家である彼女はまた近々『語りの会・怪談の集い』を開くのだそうだ。
……それも、近くに存在する古びた洋館をひとつ、貸し切って。
水夜子はその場所に奇妙な感覚を覚えたらしいが、用意されたチケットを無駄にすべきではないと本能的に感じられて――