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タムケノカミ
登場人物一覧
- カイトの関係者
→ イラスト
名前:タムケノカミ(分類名)
種族:悪性怪異・夜妖<ヨル>
性別:不明
年齢:unknown
一人称:-
二人称:-
口調:-
特徴:再現性東京202X街『希望ヶ浜』に存在する悪性怪異
設定:
再現性東京202X街『希望ヶ浜』地区に存在するとされている悪性怪異。澄原 水夜子曰く「希望ヶ浜怪異譚にすこしばかり記載されている怪異の一種」であるそうだ。
旅人の安全を護り、旅の安全を祈るが為に道端に存在しているとされたみちの神の一種であるとされ、正確な名前は判明していない。
葛籠 神璽曰くは音呂木家に縁が深く、『音呂木』より旅立つもの見守っていた存在であろうと考えられているらしい。
但し、希望ヶ浜怪異譚にその記述が少ないのはタムケノカミ自身が他の地区に存在する真性怪異――例えば石神や逢坂の神様達だ――と違って自由に場を移動できる存在であるからだとされていた。
音呂木神社は再現性東京202X地区がモチーフに置いている現在日本の急成長により独自のフィールドを要しているわけではない。故に、非常に狭苦しい場に押し込められている神であるとも考えられる。その『音呂木』の使者とも呼べる立場に当たったタムケノカミはその力の届く範囲を徘徊し続けているのだそうだ。
詰まりは神が己の加護が届く範囲と定めた不可視の結界の内部を彼は動き回りみちを示しているという事だろう。
負を背負った者を見付けたならば音呂木神社への道を示し、不浄を注ぎ終えた者には怪異とは別たれる道を与えるようにと加護を与える。
正しく音呂木の神が望んだ正常の動きを繰り返す。音呂木の神が正常であれば、の話であるが……。
カイトが彼を見かけたのは逢坂にて結界術を遠隔使用したひよのに労いの言葉をかけにやって来たときのことであった。
遠隔からの結界術は『ゆらぎ』が大きくそれ故に術者にも負担が掛かる。結界術に造詣の深い彼がひよのを労いにやって来たのは当たり前のことだ。
その際に、彼はタムケノカミと呼ばれる存在とその傍に黒い少女の影を見た。
其れが何であったのかをひよのに問い掛ければ彼女は何処か神妙な顔をした後に首を振ったのだという。
「信仰も、続ければ続けるほどに手垢が付いて気付けば取り返しの付かないモノになりましょう」と。